家族としてお迎えしたペットの誕生日、飼い主として「何か特別なお祝いをしたい!」と思うのは、とても自然なことでしょう。しかし、ペットと人間の違いを踏まえた上でイベントを企画しなければ、かえってペットに戸惑いや不安を与えてしまう恐れがあります。

特別な食べ物をあげようと考えている場合でも、本当にペットの身体に合っているのか慎重に判断しなければ、かえって体調を崩す原因になってしまうかもしれません。この記事では、ペットの誕生日祝いについて、おすすめの方法や注意点などを解説します。
1.ペットの誕生日の祝い方はどうするのが正解? 多くの飼い主にとって、ペットをお迎えするということは非常に重要な意味を持っており、ペットの誕生日を祝う人も多いようです。以前行った「ペットとのクリスマスの過ごし方に関する調査」によると、全回答者のうち“7割以上”の人が、季節行事にさまざまな準備をすると回答しています(※1)。※参考1:イオンペット調査「54.5%の飼い主さまがペット用クリスマスケーキやオードブルの購入経験あり」https://www.aeonpet.com/topics/christmas_survey.html ペットを大切な家族の一員と考える人が、例えば“我が子同然”に誕生日を祝ってあげたいと思うのは、当然のことなのかもしれません。その一方で、人間と同じように誕生日を祝えるのかどうか、具体的なイメージが浮かばない人も多いはずです。実際のところ、誕生日の祝い方そのものには、ペットも人間も特にルールは存在しません。よって、それぞれの家庭環境に応じた祝い方・過ごし方を模索するのがよいでしょう。 2.ペットに誕生日に喜んでもらうにはどうする? ペットは人間と違い、顔の表情などで複雑な感情表現をするのが難しいケースがほとんどのため、誕生日を祝っても「本当に嬉しいと思っているのか」飼い主としては不安に感じてしまうかもしれません。しかし、以下のようにペットが喜ぶであろう祝い方を工夫すれば、きっとペットも嬉しい気持ちになるはずです。 ケーキやプレゼントを用意する 本来、犬・猫などの動物は、自分の誕生日というものを強く認識しないと考えられています。そのため、誕生日を祝ってくれていることを嬉しいと感じるよりは、自分に注目が集まっていること・飼い主が喜んでいることなどを嬉しく感じているものと推察されます。よって、誕生日に多くの人が美味しいものを食べるように、ペットにも誕生日ケーキを用意してあげたり、ペットが喜びそうなおもちゃ・おやつなどをプレゼントしたりすると、ペット以上に飼い主が感慨深い気持ちになれるでしょう。その気持ちを感じ取ったペットたちは、飼い主と同じように喜んでくれるはずです。なお、ケーキ・プレゼントを用意する際の注意点として、ケーキをプレゼントする場合は「ペットが食べられる素材を使っているかどうか」を確認しましょう。例えば、愛犬にケーキをプレゼントする場合は、栄養バランス・アレルギーなどに気を配ったものを選びたいところです。 普段と違うことをする 「ケーキやプレゼント選びは難易度が高い」と感じた人は、普段のご飯を少しグレードアップしたり、1日休みをとってペットと目一杯触れ合える時間を作ったりしてみましょう。ペットの食いつきが良いご飯を与えれば、当然ペットは喜んで食べてくれるでしょうし、多くのペットは飼い主とのスキンシップを喜んでくれるはずです。 3.ペットと誕生日を一緒に楽しむならどうする? ペットに何かをあげたり、普段と違うことをしたりするのも良い誕生日の祝い方ですが、せっかくなら一緒に出かけたり、何かをしたりする機会を設けたいところです。ペットの誕生日の祝い方に悩んでいるなら、次のような方法もおすすめです。 写真撮影をする ペットも含め家族で写真撮影をすると、写真が嬉しい思い出となっていつまでも残るため、良い記念になるはずです。飼い主による撮影のほか、ペット可の写真館で撮影して、ハイクオリティの写真に仕上げるのも思い出に残りやすいでしょう。 一緒に旅行する ペットが車などの移動手段を嫌がらないようであれば、少し遠出してみるのも良い誕生日の祝い方になります。宿泊施設の中には、愛犬用の朝食・昼食・夕食をバイキングで用意していたり、屋内・屋外ドッグランを設けていたりするところもあるため、愛犬の好みに応じて施設を選びましょう。 4.ペットの誕生日を祝う際の注意点 ペットを祝う際は、人間とペットの違いに留意して祝うことが大切です。例えば、次にあげるような祝い方は、かえってペットにストレスを与えたり、体調不良の原因になってしまったりすることがあるため、十分に注意しましょう。
やってはいけないこと 理由
花を飾る ペットにとって猛毒となる花・植物が自宅に飾られていると、間違ってペットが食べてしまい、最悪の場合は死に至る可能性もあるため、基本的には飾らないようにする
クラッカーなど大きな音を鳴らす ペットの中には大きな音が鳴るのを嫌がる子もいるため、風船・クラッカーなどを誕生日パーティーに使わない
誕生日用の特別な服を着せる 体毛を持つペットに服を着せてしまうと、暑い時期には熱中症のリスクに発展する恐れがある
普段の生活からかけ離れた祝い方を経験させる 誕生日の食事などを豪華にしてしまうと、その後普段の食生活に戻れなくなる恐れがある
5.まとめ 多くの飼い主は、家族として迎え入れたペットの誕生日を祝いたいという気持ちを持っています。ペットの数だけ誕生日の祝い方があるものの、人間と全く同じ祝い方をするのは難しいため、誕生日を祝う際は食べ物やシチュエーションに注意しましょう。せっかく誕生日を祝っても、その結果ペットが体調を崩したり、日常生活に戻れなくなったりするのは本末転倒です。誕生日を祝う際は、普段の生活より「ちょっと嬉しい」レベルのお祝いを意識すると、ペットも次の日から日常生活に戻りやすいでしょう。
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