愛犬との散歩中、他の犬や通行人に対して吠えることが多いと、なかなか安心して散歩に連れていくのは難しいかもしれません。しかし、愛犬も意味なく吠えているわけではなく、何らかの理由があって吠えているため、まずはその理由を把握することが大切です。

飼い主には、愛犬がなぜ吠えるのかを正しく理解して、適切なしつけを行うことが求められます。この記事では、愛犬が散歩中に吠えてしまう主なケースをご紹介しつつ、具体的な対策について解説します。
1.愛犬が散歩中に吠える主な理由とは 犬が散歩中に吠えてしまう理由としては、主に次のようなものが考えられます。 悪い意味で吠えているわけではないケース 本来、犬は吠えることで何かを訴えたりコミュニケーションをとったりする生き物であることから、悪い意味で吠えているわけではないケースもあります。例えば、顔見知りの犬を見つけて一吠えする場合、それには挨拶の意味合いがあるとされます。また、興奮しやすい性格をしている子は、散歩でテンションが高まって吠えている場合も考えられます。 警戒心を持っているケース 犬には縄張り意識があり、自分が縄張りと思っている距離に入られると、警戒心から吠えてしまう場合があります。過去に怖いことがあって、それを思い出して吠えている可能性も考えられます。 飼い主に要求するケース 何かを飼い主に訴えかけていたり、して欲しいことが合ったりする場合は、散歩中でも吠えることがあります。愛犬がリードを強く引っ張っている場合は、その先に何か目的があるものと考えられます。 本能によるケース 動くものを追いかけたくなる習性を持っている犬種は、他の動物や自転車などを見て、追いかけるように吠える場合があります。 2.愛犬が散歩中に吠える際の基本的対策 愛犬が散歩中に吠える原因は複数存在しますが、いずれの場合でも「飼い主との信頼関係」を醸成することが、愛犬を安心して散歩に連れていくためには不可欠といえます。恐れや縄張り意識から吠えてしまう犬の場合、子犬の時期に他の犬・人との接触が少ないことで恐怖心を持っていることも考えられます。子犬の時期に十分に社会性を養えなかった疑いがある場合は、危険のない範囲で他の犬・人間に慣らす機会を作ることが大切です。また、飼い主自身が散歩に不安を感じているようであれば、しつけ教室などに通い、飼い主との心の通わせ方を学ぶ方法も検討してみましょう。 3.愛犬が散歩中に吠える際のケース別対策 愛犬が散歩中に吠えてしまうことが多い場合、吠えている原因を把握した上で対策を講じることが大切です。以下、原因別の対策を解説します。 とにかく吠えている場合 愛犬がとにかく周囲に吠えている場合、飼い主を守ろうとして吠えている可能性があります。または、愛犬が飼い主をリーダーとして見ていない可能性も考えられるため、この場合は散歩のしつけを基礎からじっくりと行いましょう。飼い主の歩調に合わせて歩き、止まったら同じように止まるというしつけを徹底し、場合によってはドッグトレーナーの力も借りることも検討すべきです。 動くものに吠える場合 散歩中に動くものを見つけて吠える犬の場合は、飼い主が先に動くものを見つけて事前に一定の距離をとり、動くものが愛犬を通り過ぎるまで飼い主に視線を向けるようにしましょう。愛犬が好きなおもちゃ・おやつなどを見せて注意をそらす方法もあります。どうしてもスムーズな対応が難しい場合は、あえて散歩コースを変えることも考えておきましょう。 他の犬などに吠える場合 悪気はなかったとしても、他の犬に吠える癖があると散歩がスムーズに進まないため、散歩中に愛犬が吠えずにいられる距離を確認しておきましょう。その上で、愛犬が他の犬などに注目する前に、お座り・伏せといった指示を出します。その際、飼い主はおやつなどを手に握って、愛犬の視線を飼い主に注目させる形で訓練を続けるとよいでしょう。 4.犬が散歩中に吠えるのを放置するリスク 散歩中の吠え癖を放置していると、周囲に迷惑をかける機会が増え、やがては散歩に連れていけなくなるかもしれません。犬を散歩させずにいると、運動不足によって肥満となってしまったり、ストレスがたまって乱暴な正確になったりするリスクがあります。また、犬は吠え続けると声がかすれたり、咳が出たりすることがあります。ヘルニアなどの症状がある場合は悪化するリスクもあるため、吠え癖は決して放置せず、早急に対策を講じましょう。 5.まとめ 犬が散歩中に吠える理由は、挨拶や警戒心、要求、本能など様々です。犬としても何らかの理由があって吠えていることが多いため、飼い主は愛犬と信頼関係を築きつつ、社会性を養ったり、しつけ教室に通わせたりして、吠え癖を抑えられるよう努力することが大切です。訓練にあたっては、飼い主がリーダーシップをとる、注意をそらす、他の犬に慣れさせるなど、吠える原因別に対策を講じましょう。吠え癖を放置すると、周囲に迷惑をかけるだけでなく、犬自身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
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