愛犬と一緒に移動する際、どのような場所でも安全かつ快適に愛犬を運ぶためには、相性の良いキャリーバッグを選ぶのが近道です。しかし、どのようにキャリーバッグを選んだらよいのか、具体的な基準が分からずお悩みの方も多いのではないでしょうか。

主に公共交通機関や自家用車を使った移動に用いるのか、それとも近所の動物病院まで連れて行くことができれば問題ないのかによって、キャリーバッグの種類も変わってきます。この記事では、愛犬向けキャリーバッグの選び方について、主な種類や注意点などを解説します。
1.愛犬と移動できるキャリーバッグの種類 一口に愛犬用キャリーバッグといっても、主にどのようなシチュエーションで使うのかが明確でない場合、購入後に後悔してしまう恐れがあります。よく用いられるキャリーバッグの種類だけでも、以下の5種類があげられます。
ペットカート ●ベビーカーのような形状をしている
●徒歩での長距離移動や、公共交通機関を利用するケースで役立つ
●サイズは比較的大き目でスペースの確保が大変
ドッグスリング ●肩掛けバッグの形状をしており、愛犬をバッグに入れ抱き抱えて移動するイメージで使用する
●シーンを問わず使いやすく、両手を開けられるので便利
●肩や腰にかかる負担が大きく、公共交通機関によっては利用NGのところもある
リュック ●リュックの形状をしているキャリーバッグで、愛犬を背負いながら移動できる
●ドッグスリングに比べて利用できる環境の幅が広がり、両手が開くので便利さは変わらない
●公共交通機関では頭・体をすべて入れなければならないので、愛犬の性格によっては負担がかかる場合がある
トートバッグ ●肩にかけるトートバッグタイプのキャリーバッグ
●デザイン的に一般的なカバンと変わらないものが多く、小型犬を運ぶのに適している
●構造上両手が空きにくく、サイズの大きな犬は運べない
クレート ●プラスチックや布などで作られている箱型のキャリーバッグ
●シーンを問わず利用でき、移動だけでなくドッグハウスとしても活用できる
●複数の移動手段を利用する場合など、臨機応変な対応には適していない
まずは、これらの特徴を踏まえ、愛犬との過ごし方にマッチするものを探しましょう。 2.特定の用途に用いる「専用キャリー」 キャリーバッグには、一般的な用途で用いられるキャリーバッグのほか、次のような“特定の用途”に利用できるタイプのキャリーバッグもあります。
自転車移動用 ●自転車の「前カゴ」部分などに装着するキャリーバッグ
●自転車での移動が多い人に向いているが、しっかり設置しないと愛犬が怪我をするおそれも
車移動用 ●助手席に固定するタイプの「ドライブボックス」など
●自転車同様、シートにしっかり固定できるものを選ぶこと
飛行機対応 ●所定の基準を満たしたペットキャリーが必要で、愛犬のサイズによって選ぶ規格も変わってくる
●飛行機での移動が多くなることが予想される場合は、あらかじめキャリーに慣らしておきたい
専用キャリーに加えて、一般的な用途で利用できるキャリーバッグを用意しておくと、より安心して愛犬と移動できるでしょう。 3.愛犬との移動用のキャリーバッグの選び方 愛犬用キャリーバッグを選ぶ際は、どのような用途で利用するのかイメージするとともに、以下の点に注意しつつ愛犬の心身に負担を与えないものを選びましょう。 移動する場所や時間 キャリーバッグを選ぶときは、普段愛犬と暮らす中でよく行く場所と、その場所まで移動するのにかかる時間を考慮しましょう。かかりつけの動物病院など近所への移動が主であれば、軽量・コンパクト・ソフトなもので問題ありませんが、愛犬が乗り物に乗る必要がある場所まで移動する場合は、プラスチック製などハードタイプをおすすめします。 利便性 いくら頑丈なキャリーバッグであっても、飼い主や愛犬にとって不便なものだと、長期にわたり利用するのは難しいはずです。入口部分の開閉がしやすいかどうか、愛犬をすぐに外に出せるかどうか、複数のバッグを比較検討してみましょう。利用する機会が多い場合、掃除などがスムーズにできるものを選ぶと普段のお手入れが楽になります。組み立てるタイプのものは、短時間で組み立てられるかどうかにも注目して選びましょう。 安全性 キャリーバッグに愛犬を入れた後、愛犬がケガをしないよう、金具・付属品の位置も事前に確認しておきたいところです。愛犬が内側からファスナーを開けられる構造だと、移動中に愛犬がキャリーバッグから飛び出してしまう恐れもあるため、愛犬の性格に適したものを選びましょう。 4.愛犬向けキャリーバッグを選ぶ際の注意点 愛犬用キャリーバッグを選ぶ際は、用途や利便性などに配慮するのはもちろんのこと、それ以外でも次のような点に注意しましょう。 愛犬のサイズにマッチするかどうか 小型犬と大型犬では、当然ながら体のサイズがまったく異なり、それに伴いキャリーバッグのサイズにも違いが生じてくるため、愛犬に合ったサイズのものを選びましょう。キャリーバッグに「大は小を兼ねる」という考え方は通用せず、適正サイズよりも大きいキャリーは移動時に愛犬の状態が安定しにくく、逆に小さいキャリーは愛犬に窮屈な思いをさせてしまう恐れがあります。 通気性は十分かどうか 夏の暑さが厳しい日本では、ただでさえ熱気・湿気がこもりやすい環境のため、キャリーバッグの通気性にも気を配りましょう。通気口があるものを選べば、水洗い後も乾きやすいため、愛犬の安全確保と通気性が両立できるものを選ぶのが理想的です。 愛犬の様子が確認しやすいかどうか 飼い主がキャリーバッグの中を確認できる仕様だと、愛犬の状態をこまめに確認できるため、視認性が良いものを選びましょう。愛犬にとっても同様で、キャリーバッグの中から飼い主の姿が見えるものを選ぶと安心できるはずです。ただし、内部が愛犬の毛色に似た色のキャリーバッグを選んでしまうと、ペットの姿が見えにくくなるので注意が必要です。 5.まとめ 愛犬と移動できるキャリーバッグを選ぶ際は、どんなシチュエーションでキャリーバッグが必要になるのか、具体的にイメージすることが大切です。どのような交通手段で移動するのかも、キャリーバッグ選びにおいては重要なポイントです。また、普段のお手入れのしやすさにも注目しつつ、愛犬がケガをしにくいデザインのものを選ぶと、飼い主・愛犬それぞれの負担を軽減することにつながります。理想的なキャリーバッグが見つかるまで、機能やデザインはよく比較検討することをおすすめします。
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