愛猫と一緒に過ごす中で、飼い主や家族が心配する問題の一つが「留守番」です。旅行や帰省などで家を空ける際、愛猫を連れて行くべきか、それとも留守番させるかについては、飼い主によって判断が異なります。

一般的に、猫は環境を変えることがストレスになりやすい動物と考えられていますが、家の中に猫一匹だけという状況が長く続くと、愛猫が体調を崩してしまう恐れがあります。この記事では、愛猫を留守番させる際の注意点や、留守番以外の選択肢について解説します。
1.猫を旅行中に自宅で留守番させるのはOK? 猫を自宅で留守番させることについては様々な意見があり、飼い主からは次のような意見が多く聞かれます。
  • 環境が変わるとストレスになるので留守番させる
  • 家族や友人を頼る
  • ペットホテルに預ける/ペットシッターを依頼する
  • 一緒に旅行先へ連れて行く など
このように、愛猫の留守番は、飼い主の数だけ答えがある問題といえます。猫は野生下において単独行動するタイプの動物のため、慣れない場所に連れて行くよりも、住み慣れた自宅の方が安心できると考える飼い主は多いようです。仮に、愛猫が外に出ることを嫌がっている場合、1泊2日などの短い期間であれば、留守番させること自体は可能と考えられます。ただし、留守番が最適解かどうかは、愛猫の性格によって判断が変わってきます。すべての猫に当てはまる話とは考えず、愛猫の個性を尊重した上で判断することが大切です。 2.猫を旅行中に留守番させる際の注意点 たとえ短い時間であっても、愛猫を留守番させることにより、不安を与える可能性は否定できません。どうしても留守番させなければならない場合は、できる限り愛猫の不安を取り除くため、次の点に注意しましょう。 猫単独での留守番は最大で1泊2日 しっかりと準備を行うことが前提となりますが、猫単独で留守番をさせる場合は、元気な猫でも安全・健康面を考えて最大で「1泊2日」とし、子猫の場合は日帰りまでとしたいところです。愛猫だけが自宅にいる状態だと、災害・急病・ケガなど飼い主が想像していなかった事態が発生してしまうことも十分考えられるため、早めに様子を見に帰れるようスケジュールを調整しましょう。 給水器・給餌器・エアコンを起動する 留守中であっても、食事を愛猫に与える必要があるため、留守番をさせる際は「給水器」と「給餌器(フィーダー)」は設置必須と考えておきましょう。また、室内における一定の気温を保ち、熱中症や冷えなどを防ぐため、エアコンも起動させておかなければなりません。猫にとっての適温は25℃前後のため、自宅でその温度をキープできるような温度設定を行いましょう。エアコンの設定温度が25℃だったとしても、必ずしも室温が同じになるとは限らないため、愛猫が過ごしている室内が猫にとっての適温になるよう、エアコンの温度を設定することが大切です。 その他に準備しておくとよいもの トイレが汚れてしまうと、愛猫が用を足さなくなる可能性があるため、複数個所にトイレを設置しておくとよいでしょう。ストレス解消の観点からは、愛猫だけで遊べるおもちゃがあると、愛猫が気を紛らわすのに役立つはずです。その他、愛猫を安心させるために飼い主の匂いがついたタオルを用意したり、愛猫の様子を見られるペットカメラを設置したりすると、家族も安心して外出できます。 3.2泊以上の旅行をする際の対策 2泊以上の日程で家を空けなければならない場合は、次のような対策を講じるとよいでしょう。 友人や家族を頼る 個体差はあるものの、一般的に猫は「家につく」と言われることがあるほど、環境を変えることを嫌がるとされています。よって、信頼できる友人や家族に世話を頼める場合は、自宅まで来てもらえるよう頼んでみましょう。旅行や公共交通機関での移動が苦手な家族がいる場合は、その家族にお世話をお願いする方法もあります。愛猫のためにも、飼い主は一人で悩まず、色々な人に相談することが大切です。 ペットシッターに依頼する 猫の世話を頼める友人・家族がいない場合は、ペットシッターに自宅まで来てもらうのも一手です。ペットシッターによっては、ご飯・水の用意やトイレの掃除などのほか、ブラッシングや室内遊びなどを任せられるケースもあります。セキュリティ面で不安を感じる人は、通帳・印鑑・現金などの貴重品を自宅に置かず、銀行の貸金庫などに一時的に預ける方法も検討してみましょう。 ペットホテルを利用する 頼れる友人・家族がおらず、ペットシッターの利用も難しい状況で、愛猫の体調に異常があった際に対応してもらえる環境を探しているなら、ペットホテルの利用を検討してみましょう。ペットホテルには複数のタイプがあり、例えば愛猫が健康上の問題を抱えている場合は、動物病院併設型のペットホテルに預けることもできます。 4.愛猫を留守番させる際はトラブルに注意 愛猫の性格によっては、留守番させているときに普段と違う行動をして、飼い主を困らせてしまうことがあります。具体的なトラブルとしては、次のようなケースが想定されるため、十分注意しましょう。
  • トイレの失敗
  • 家のものを壊す
  • ゴミ箱をあさる
  • 冷蔵庫のものなどを食べる
  • 脱走される
  • 誤飲・誤食 など
家が汚れたりものが壊れたりするだけで済むなら、愛猫の命に別状がない限り、何らかの対応は可能でしょう。しかし、愛猫が家から逃げ出してしまった場合、誤飲・誤食によって体調を崩してしまった場合などは、最悪「もう二度と愛猫と逢えない」状況に陥ってしまう恐れがあります。愛猫が活動的など、留守番に不向きな性格をしている場合は、留守番以外の選択肢を模索した方が無難です。 5.まとめ 愛猫を留守番させる場合は、最大でも1泊2日とし、給水器・給餌器・エアコンなどを設置する必要があります。トイレの複数設置・おもちゃの用意など、精神面での健康を維持できるような準備も怠らないようにしましょう。2泊以上の旅行を予定している場合は、友人や家族に世話を頼む、ペットシッターに依頼する、ペットホテルを利用するなどの選択肢を検討することも大切です。留守番に向かない活動的な子に関しては、無理に留守番をさせず、一緒に行動した方が安心できるはずです。
お近くの店舗を探す
特集記事一覧へ戻る
特集記事をもっと見る 猫用「うんち袋」の選び方|消臭効果や種類などについても解説 愛犬の餌に療養食(療法食)を与える際の注意点|具体的な種類も紹介 子犬におやつをあげるのはいつから?具体的な時期や種類などを解説 猫用品を人気で選ぶならどれ?トレンドやグッズの種類などを解説 ペット用品の人気の傾向|ペット別のおすすめの品も紹介 愛犬のドッグフードを「肥満対策」で選ぶ際のポイント・注意点を解説 愛犬の餌は無着色の方が安心?選ぶメリットや注意点を解説 猫用シャンプーはどれがおすすめ?愛猫のタイプ別に解説 ペット用ベッドにおしゃれを取り入れるには|選ぶポイントも解説 ペットシーツはどのタイプがおすすめ?種類や犬・猫別の違いも解説