愛猫とコミュニケーションをとる際、ねこじゃらし・おもちゃは効果的なツールの一つです。しかし、同じおもちゃで遊び続けていると、次第に愛猫が飽き始め、構ってくれなくなることがあります。

飼い主としては、できるだけ愛猫を飽きさせないよう工夫したいところですが、単純にねこじゃらし・おもちゃの種類を増やすだけでは、愛猫の興味を引くのが難しいケースも珍しくありません。この記事では、ねこじゃらし・おもちゃの選び方や、愛猫と遊ぶ際に飽きさせないコツなどについて解説します。
1.ねこじゃらし・おもちゃの基本的な種類 愛猫が遊ぶのに用いられるねこじゃらし・おもちゃは、主に次のような種類に分けられます。
ねこじゃらし ●本来は植物「エノコログサ」の俗称で、花穂が風にゆれているとことに猫がじゃれつく様子から、ねこじゃらしの名が付いたとされる
●棒の先端におもちゃがついたもの、釣り竿のような形状になっているものなど、色々な種類がある
ボール ●ボールを転がしたり、追いかけたりして遊ぶタイプのおもちゃ
 ●ボール内部に鈴が入っていたり、おやつを隠したりできるタイプのものもある
ぬいぐるみ ●抱き枕的な使い方をするおもちゃで、猫の「後ろ足で蹴りたくなる」狩猟欲求を満たすことが期待できる
●猫が噛むことで、デンタルケアにつながるおもちゃもある
トンネル ●猫は「狭い・暗い場所」が好きなため、トンネルを用意することで喜ぶ猫もいる
●トンネルと他のおもちゃを組み合わせて使用することで、さらに猫の興味を引くことができる
知育おもちゃ ●おもちゃの内部におやつ・ごはんを隠して、猫にそれをどうやったら取り出せるか考えさせるタイプのおもちゃ
●長時間にわたり頭と体を使って遊べるため、愛猫がシニアの場合は認知機能の低下を予防する効果も期待できる
その他 ●電動タイプのおもちゃは、飼い主が操作しなくても自動で動いてくれるため、飼い主が愛猫以外のことに時間をかけられる
●壁や床などに光を当てて遊ぶおもちゃは、愛猫の性格によっては夢中になって遊んでくれる可能性がある
どんなおもちゃが好まれそうか分からない場合は、これらのおもちゃを色々試しつつ、愛猫の様子を観察することをおすすめします。 2.愛猫が喜ぶねこじゃらし・おもちゃの選び方 ねこじゃらし・おもちゃを選ぶ際、飼い主は安全性・仕掛け・頑丈さといった要素のうち、何を重視するのかを決める必要があります。以下、ねこじゃらし・おもちゃの基本的な選び方について解説します。 安全性を重視する場合 愛猫がケガをせず安全に遊べるねこじゃらし・おもちゃを選びたい場合は、使われている素材や構造に注目するのがよいでしょう。天然素材が用いられているものや、丸洗いしやすいものを選ぶと、愛猫が衛生的に遊ぶことができます。飼い主と一緒に遊ぶことも想定するのであれば、シンプルな構造の大きいボールを選ぶと安心です。 仕掛けを重視する場合 愛猫が動きや音・光などに特に反応する傾向があるなら、ねこじゃらし・おもちゃの仕掛けを重視して選びましょう。不規則な動きと音が一緒になっているなど、複数の仕掛けが備わっているものを選ぶと、愛猫が飽きにくいでしょう。 頑丈さを重視する場合 こまめにおもちゃなどを買い替えるよりも、気に入ったおもちゃで長く遊んで欲しいと考えるなら、ちょっとやそっとの刺激では壊れない頑丈なものを選ぶと安心です。据え置き型のキャットタワーなど、愛猫が気分に合わせて自由に遊べるものだと、飼い主が一緒に遊べなくても愛猫が楽しめるでしょう。 3.愛猫をねこじゃらし・おもちゃに飽きさせないコツ 愛猫をねこじゃらし・おもちゃに飽きさせないためには、猫が本来持っている動物としての本能を刺激しつつ、引き続き興味を持てるよう工夫することが大切です。以下、具体的なコツをいくつかご紹介します。 猫の”狩猟本能”を刺激する 一般的に、猫は動きのあるおもちゃを「狩りの対象」として認識しているため、ネズミ・鳥といった生き物の動きに似せてねこじゃらし・おもちゃを動かすと、愛猫の興味を引くことにつながります。動きのパターンだけでなく、止めたり動かしたりするタイミングを意図的にずらすことで、猫の狩猟本能を刺激することが大切です。 普段目につく場所に置かない ねこじゃらし・おもちゃは、遊ばないときは愛猫から見えない場所に片付けておきましょう。いつでも見える場所に置いてしまうと、遊ぶタイミングを特別に感じなくなり、愛猫が興味を失ってしまう恐れがあります。 10分を目途に成功体験を与える 遊ぶ時間は愛猫も飼い主も夢中になりがちですが、ずっと遊んでいると愛猫が疲れたり、ねこじゃらし・おもちゃを捕らえられず不満を感じたりします。概ね10分を目途に、何度か愛猫がねこじゃらし・おもちゃを捕らえられるよう、動かし方を工夫して愛猫に成功体験を与えましょう。 4.ねこじゃらし・おもちゃで愛猫と遊ぶことはとても大切 ねこじゃらし・おもちゃで遊ぶと、愛猫の性格によってはすぐおもちゃなどを壊してしまうことも考えられます。そのため、できれば道具を使わずに遊ばせたいと考える方もいるかもしれませんが、ねこじゃらし・おもちゃで愛猫を遊ばせることには次のようなメリットがあります。
ストレス発散 狩猟本能をおもちゃで解消することにより、愛猫のストレス発散につなげられる
運動不足解消 室内飼いでは愛猫の動く機会が限られるため、おもちゃで遊ぶことにより生活習慣病を予防する効果が期待できる
スキンシップ おもちゃで遊び、飼い主とのスキンシップの時間を作ることは、猫の精神安定・問題行動の予防につながる
社会性の醸成 おもちゃ(獲物)を噛ませるクセをつけることで、飼い主などの手を愛猫に噛ませないようしつけるなど、社会性の醸成が期待できる
愛猫が人間との生活にうまく適応できるようにするためにも、積極的にねこじゃらし・おもちゃを使ってコミュニケーションをとることが大切です。 5.まとめ 愛猫と一緒に楽しい時間を過ごすためには、色々な種類のねこじゃらし・おもちゃで一緒に遊んでみて、どのようなものに興味を示すのか観察することが大切です。その上で、愛猫にとって安全な素材のもの、猫の好奇心を刺激する仕掛けがあるもの、耐久性が高いものなどを必要に応じて選びましょう。また、おもちゃを使う際は、猫の狩猟本能をくすぐるようおもちゃの動かし方を工夫したり、遊び終わったら片付けたりすると、猫の興味を持続させることにつながります。おもちゃ遊びは愛猫のストレス発散や運動不足解消などにも貢献するため、1回10分を目安に愛猫と遊んであげることをおすすめします。
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