ワンちゃんの中には、ドッグフードに含まれている着色料などが原因で、涙やけを起こしてしまう子もいます。涙やけに関しては、飼い主が目元を拭き取るなどのケアを徹底したり、動物病院に連れて行ったりするだけでなく、「無着色」のドッグフードを与えるなどして症状の改善に向けて対策を講じることが大切だという意見も聞かれます。

この記事では、愛犬のドッグフードに無着色のものを選ぶべきかどうか、涙やけとの関係性や選び方のポイントにも触れつつ解説します。
1.愛犬のドッグフードには無着色のものを選ぶべき? 愛犬の健康を考えた際、ドッグフードは「無着色・無添加の方が望ましい」という意見は一定数存在しています。ドッグフードに含まれている着色料が愛犬の体に悪いことが明らかであれば、当然ながら飼い主としては愛犬にそのようなドッグフードを食べさせるわけにはいかないでしょう。その一方で、着色料自体が犬の身体に悪影響を与えるとも一概に言い切れず、ドッグフードに用いられている着色料に関しては、人間が口に入れても問題ないものを少量利用するなど、安全性を確認した上で配合されているケースがほとんどです。よって、着色料が愛犬の健康に害を与えている、例えば「涙やけ」のような症状を引き起こしているとしたら、愛犬の体質的な問題を疑う必要があるでしょう。 2.愛犬のドッグフードの着色料と涙やけの関係性 市販されているドッグフードの中には、涙やけ対策をうたっているものもあります。涙やけとは、犬の目からあふれた涙が目の周辺の毛に付着し、その箇所が赤褐色に変色した状態のことをいいます。犬の場合、涙は基本的に涙管(涙が排出されるための通り道)を通り鼻から排出されますが、何らかの理由で目から涙がこぼれ落ちると、涙の成分が時間経過により酸化したり、雑菌が繁殖したりして涙やけが起こると考えられています。涙やけが起こる原因の一つとして、食物アレルギーなどの体質的な問題があげられ、ドッグフードにアレルゲンが含まれている場合は愛犬が涙やけを起こす可能性があります。動物病院でアレルギー検査を行った上で、普段食べているドッグフードの着色料に原因がありそうなら、無着色の商品を選んだ方が飼い主としても安心できるでしょう。 3.愛犬のドッグフードに無着色を選ぶ際のポイント 動物病院での検査の結果を踏まえ、本格的に無着色のドッグフードを食べさせることにした場合、次のようなポイントを押さえた上で、愛犬が気に入りそうなものを選びましょう。 アレルゲンが含まれていないものを選ぶ アレルゲンであることが判明した着色料だけを避けたとしても、他のアレルゲンがペットフードに含まれていれば、それが悪さをする可能性があります。よって、動物病院で指摘されたアレルゲンが一通り含まれていない商品を選ぶよう、原材料を確認してから購入することが大切です。 愛犬のお腹に優しいものを選ぶ 涙も愛犬が普段食べるものからできているため、流れる涙の質を改善するためには、愛犬のお腹に優しいドッグフードを選ぶことが大切です。具体的には、主原料に良質な生肉が使われていること、植物性原料の割合が少ないこと、乳酸菌やオリゴ糖など愛犬の腸内環境に配慮していることなどを意識して選ぶとよいでしょう。 摂取する脂質やカロリーにも気を配る 人間と同様に、脂質・カロリーが多いドッグフードは愛犬の血液をドロドロにしやすく、血液の状態は流れる涙にも悪影響を及ぼすことが予想されます。獣医師と相談して、愛犬の体型から考えて適正な脂質・カロリーが摂取できるようなものを選びたいところです。 4.愛犬のドッグフード選びで無着色以外に注意すべきこと 着色料が愛犬の健康に悪影響を及ぼしていることが分かったら、健康維持の観点から、原則として無着色のドッグフードを選ぶのが望ましいでしょう。しかし、毎日食べるものだからこそ、着色料だけに注目して選ぶことなく、以下の点にも配慮することが大切です。 「4D」を避ける 4Dとは「Dead=死んでいる」「Dying=死にかけている」「Disabled=不具合」「Diseased=病気である」の意味で、いわゆる畜殺場廃棄物のことをいいます。4Dは人間が食べられる基準に満たない食材として、ドッグフード等の動物の食べ物に利用されることがあります。無着色のドッグフードでも、原材料表記に「○○ミール」や「○○副産物」などの表記がある場合は4Dの配合が疑われます。しかし、100%表記だけで判別できるわけではないため、可能であればヒューマングレードのドッグフードを選ぶと安心です。 栄養バランスが整ったものを選ぶ いくら着色料やその他の添加物が不使用であったとしても、毎日の食事として総合栄養食の基準を満たしていない場合、必須ビタミンやミネラルなどの不足を招く恐れがあります。愛犬にドッグフードと水だけを与えている家庭では、無着色・無添加にこだわるあまり、ビタミン・ミネラル等の栄養素も無添加のドッグフードを選ばないよう注意しましょう。 5.まとめ 愛犬に涙やけの症状が見られる場合、ドッグフードの着色料が一因となっている可能性が疑われます。必ずしも着色料に原因があるとは限りませんが、体質によっては涙やけを引き起こすこともあるため、動物病院でアレルギー検査などを行い、現在与えているドッグフードの着色料に原因がないかどうか確認しましょう。また、ドッグフードを選ぶ際は、着色料以外のアレルゲンや消化のしやすさ、脂質やカロリーのバランスにも注意が必要です。より素材にこだわるのであれば、ヒューマングレードのドックフードを食べさせてあげることをおすすめします。
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