肥満は、人間社会においても重要な健康問題の一つですが、犬社会においても同様です。近年では、愛犬向けドッグフードも味や健康面で良質なものが増えてきており、良かれと思って餌を与えてしまい、かえって愛犬が太り過ぎてしまうことも珍しくなくなってきています。

もし、愛犬が健康診断で太り過ぎだと診断された場合、肥満対策を想定したドッグフードを選ぶことで、状況の改善が見込めるかもしれません。この記事では、愛犬のドッグフードを肥満対策の観点から選ぶ際のポイント・注意点について解説します。
1.愛犬のドッグフードが肥満対策に重要な理由 犬も人間同様、食べ過ぎや運動不足が太る原因となり、室内飼いの犬の中には散歩・遊びの時間が不十分な子も少なくありません。そのような状況で、愛犬が喜ぶからといって高カロリーなドッグフードを食べさせていれば、当然ながらエネルギー過剰で太りやすくなります。また、愛犬の機嫌をとるためおやつをたくさん食べさせたり、おねだりされる度にドッグフードを与えたりしていれば、1回あたりの食事のカロリーが少なくても太ってしまうリスクがあります。ドライフードの場合、乾燥していて粒自体も小さいことから、適正量を見誤って与え続けると愛犬が太るリスクを高めてしまうため注意が必要です。 2.愛犬のフードを肥満対策で選ぶ際のポイント 愛犬のために肥満対策用のドッグフードを選ぶ場合は、動物病院などで指導を受けた上で、以下にご紹介するようなドッグフードを意識して選びましょう。 基本は「高たんぱく・低脂肪」のフード 肥満対策用のドッグフードについては、人間同様「高たんぱく・低脂肪」のフードを選ぶことが基本となります。主原料として低脂肪の肉や魚を使っているドッグフードの中から、獣医師からアドバイスされた成分値のものを選ぶとよいでしょう。高たんぱくのドッグフードの中には、たんぱく質の成分値が26~30%となっているものも見られます。ちなみに、全米飼料検査官協会(AAFCO)では、犬に必要なたんぱく質の最低値について「成長期22.5%(子犬用)/維持期18.0(成犬用)」という基準を設定 しており、こちらは水分を含まない状態が基準となっています。 低GI値食材が使われているフード GI(グリセミックインデックス)値とは、食後の血糖値上昇を示す指数のことで、血糖値上昇が急な食材(GI値が高い食材)は太りやすく、血糖値上昇がゆるやかな食材(GI値が低い食材)は太りにくいとされます。例えば、ひよこ豆はGI値28、さつまいもはGI値55となっており、ダイエット中の炭水化物には適しているため、このような低GI値の食材が使われているフードも効果的です。 繊維質を多く配合しているフード たくさん食べる子の場合、ドッグフードの量を減らすと満足してくれない可能性があるため、その場合は繊維質を多く含むドッグフードを選ぶのがよいでしょう。食物繊維には水溶性・不溶性の2種類があり、水溶性の食物繊維が含まれているものは胃の中で膨張し満腹感を得やすくなります。 3.愛犬のフード選び以外の肥満対策も重要 愛犬の肥満対策において、食事はもちろん重要なポイントではあるものの、食事以外の点でも飼い主が気を配ってあげることが大切です。特に、次のような運動習慣を設けることを意識しましょう。 散歩のタイミング・回数を見直す 散歩は愛犬の体調管理において重要ですが、肥満対策という観点から考える場合、散歩のタイミングや回数が重要です。一般的には、小型犬は「1日2回・約30~60分」が一つの目安となりますが、中型犬・大型犬の場合は同じ回数で60分以上の散歩時間を設けるとよいでしょう。また、食後1時間後は犬がもっともエネルギー消費量が高くなるタイミングとされており、このタイミングで散歩に連れていくと効率的なエネルギー消費が期待できます。坂道や階段など、ルートを見直すのもおすすめです。 室内ではよく遊ぶ 室内飼いをしている場合は、ボールなどを遠くに投げて持ってこさせたり、ロープを使って引っ張りっこをしたりすると、カロリー消費や筋トレにつながります。こまめにこちらに呼び、来たらほめることを繰り返すだけでも、愛犬の運動になるでしょう。 泳ぐ機会を作る 犬種によっては泳ぐのが得意な子もいるため、そのような子は水に慣れさせると水泳を楽しませることもできます。背骨や関節に負担をかけずに運動できるためシニア犬の運動にもよく、近くに施設があればチャレンジしてみることをおすすめします。 4.愛犬の肥満対策を成功させる際の注意点 愛犬の肥満対策は、急激に行うと体調を崩すリスクがあるため、例えば食事の量をいきなり減らすようなことは控えましょう。ドッグフードを変えたことで、かえって栄養失調になっては意味がないため、獣医師と相談しながら徐々に食事を変えていくと、飼い主としても安心できるはずです。運動も同様で、急に坂道・階段ばかりの散歩道に切り替えると、心肺機能に負担を与える恐れがあるため、徐々にハードルを高くしましょう。その他、減量できたからといって、すぐにもとの食生活に戻さず、リバウンドを防止することも大切です。 5.まとめ 愛犬の肥満対策においては、人間と同様、食べ物(ドッグフード)の選び方が重要になります。獣医師と相談しながら、高タンパク質・低脂肪で、低GI値の食材や繊維質を多く含むフードを選びましょう。愛犬に合うフードが見つかったら、急激に食事量を減らすようなことはせず、愛犬の様子を見ながら調整することが大切です。また、食後1時間後の散歩や室内での遊び、水泳といった運動の習慣を取り入れることも、肥満対策として効果が期待できます。
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