1.猫用品・グッズの近年のトレンド
一般社団法人 ペットフード協会が実施している「令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査」によると、猫の飼育頭数は約9,155千頭と過去最高値を記録しています(※1)。※参考1:令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査|Ⅲ.主要指標 サマリー
飼い主側のペットに対する意識も変化しており、愛猫を家族として認識する飼い主が多くなったことにより、猫用品の選び方のトレンドにも変化が見られるようになりました。特に顕著な傾向の一つとして、近年では愛猫の“健康”に気を遣う飼い主が増えてきており、ドライフード・ウェットフードのほか、特定の病気・健康状態にあるペットの食事療法に使用する「療法食」の人気も高まっている状況です。愛猫の運動の観点からは、新型コロナ禍でキャットタワー・おもちゃなどをインターネット経由で購入する飼い主が増えており、総じて愛猫の健康管理という観点から商品を選ぶユーザーが増えているものと考えられます。また、SNSを使っている飼い主の場合、いわゆる“映え”を意識した猫用品を選んでいるケースもあるため、愛猫との思い出作りを重視したい場合はSNSの投稿内容が参考になるでしょう。
2.猫用品の人気傾向|フード編
猫向けのフードにはたくさんの種類があることから、一概にどれを選べば安心ということはありません。しかし、人気の商品には次のような傾向が見られるため、フードを選ぶ際は次のポイントに注目して選びましょう。
ポイント |
詳細 |
動物性たんぱく質が主原料かどうか |
●猫は肉食動物のため、鶏肉・豚肉・鮭などの「動物性たんぱく質」が原材料の表記に含まれているかどうか確認すること
●動物性たんぱく質の記載順が「最初」であること
※(配合量が多いことを意味するため) |
人間が食べられる品質の原材料が使われているか
※(ヒューマングレード) |
「○○ミール」や「○○エキス」といった表記があるフードは、人間の食事には適さない事情がある動物の肉が原料になっている場合があるため、気になるならヒューマングレードを選んだ方が安心 |
グレインフリー、または炭水化物の配合が多過ぎないか |
猫は本来炭水化物を必要としない生き物のため、穀物が配合されていないグレインフリーのフードを選ぶと、猫の消化器官にかかる負担の軽減が期待できる |
「総合栄養食」であるかどうか |
●総合栄養食は、猫にとって必要な栄養素がバランスよく含まれているフードのため、基本的には総合栄養食の記載があるものを選ぶ
●体調不良や病気などの事情がある場合は、成分を調整した「療法食」を与える場合もある |
添加物は安全なものが用いられているか |
●着色料は見た目を良くするためのもので、猫にとっては不要と考えられている
●酸化防止剤(BHA・BHT・エトキシキン)は規定量なら害はないとされるが、気になる場合は避けるとよい |
なお、療法食を与える場合は、愛猫の体調を飼い主自身で判断することなく、かかりつけの獣医師の指示に従った上で与えることが大切です。
3.猫用品の人気傾向|おもちゃ・設備編
猫用品のうち、おもちゃや自宅に設置する設備に関しては、次のようなものが人気を集めています。
おもちゃ・設備 |
特徴・人気のポイントなど |
レーザーポインター |
●赤色の光を壁などに照射し、猫の好奇心・狩猟本能を刺激するおもちゃとして人気
●遊びの終わりに何かをキャッチさせたり、おやつを与えたりして、獲物を捕獲した満足感を与えると愛猫にストレスを与えない |
電動おもちゃ |
●自動でボールなどが動き、愛猫が一人遊びできるタイプのおもちゃが人気
●生き物の動きに近いタイプのおもちゃもある |
爪とぎ |
●ベッドタイプの曲線がある爪とぎが人気
●愛猫が絵画の一部になるようなデザインの爪とぎなど、SNSで映えそうなユニークな商品もある |
大型トイレ |
●愛猫がトイレの中にすっぽり入る大型トイレは、おしっこが飛び散らない・臭いが広がりにくいなどのメリットがあり人気
●猫の身体を覆いつくすフルカバータイプのものもある |
キャリーバッグ |
●愛猫の様子が見やすかったり、小物を入れて一緒に運べたりするタイプのバッグが人気
●リュック・手提げ・トートタイプなど、商品の種類が豊富 |
4.猫用品の人気傾向|自宅環境編
猫用品の中でも、特に大きな設備やプライベート空間を仕切るグッズに関しては、次のようなものが人気です。
グッズ |
特徴・人気のポイントなど |
キャットタワー(木製) |
●ステップの角が丸い、汚れなどが拭き取りやすいなど、普段のお手入れがしやすいよう加工されている
●支柱で爪とぎができる構造のタワーなど、愛猫が楽しく快適に過ごせるよう工夫されているものが人気 |
ケージ(2~3段) |
●1段目にトイレが用意されている、キャスターが付いているなど、多様な機能が備わっているものが人気
●複数段が用意されているため、新しい猫が先に住んでいる猫と距離を置きたい場合や、子猫から成猫に成長するまでのプロセスで段数を変えるのにも便利 |
ベッド・クッション |
●ハンモック型、ドーナツ型、ドーム型など複数の種類がある
●秋冬は暖かく過ごせるドーム型、夏場は高い位置で眠れるハンモック型といったように、時期によって使い分けるのも一手 |
キャットハウス |
●愛猫の「隠れ家」として使えるグッズで、中や屋根の上で爪とぎできるものが人気
●冬場にこもれるドーム型のキャットハウスもある |
これらのほか、布団やソファに敷いて使用する防水カバーも人気があり、おしっこが染み込まない、汚れが落ちやすいなどの特徴があります。
5.まとめ
市販されている猫用品・グッズは数多く、便利なものから安心して使えるものまで様々です。近年では、愛らしい姿を写真に収めたり、SNSで共有したりできるユニークなグッズも登場しており、飼い主としては選択肢の多さに迷ってしまうかもしれません。愛猫が本当に気に入ってくれる猫用品・グッズを見つけるには、他の飼い主の意見も参考にしつつ、愛猫の興味や性格に合ったものを選ぶことが大切です。普段どのように過ごしているのか、どんな遊びが好きか、愛猫の様子をよく観察すると、きっとヒントが見つかるはずです。