ペットの歯磨きは、飼い主が苦戦するケアの一つです。愛犬・愛猫のために一生懸命歯磨きをしようと努力しているものの、なかなか上手にできず良い方法はないか考えている方も多いのではないでしょうか。

ペットに歯磨きに慣れてもらうためには、いきなり歯ブラシを使用するよりも、歯磨きシートを使って歯磨きに対する抵抗感を減らすのが有効です。この記事では、ペット用歯磨きシートの選び方について、上手な使い方にも触れつつ解説します。

1.ペット用歯磨きシートとは ペット用歯磨きシートとは、ペットの歯の表面にある歯垢・汚れを取り除くためのシートのことをいいます。基本的には、歯ブラシを使った歯磨きに抵抗があるペットのために使用するグッズの一つです。歯と歯茎の間の歯垢を落とすのには向いていませんが、時間をかけずにサッと歯の汚れを落とせる利点があり、歯磨きが苦手な子向けのグッズの一つです。歯磨き自体は嫌がらないものの、どうしても時間がかかってしまう場合は、朝の歯磨きを歯磨きシートで済ませ、夜にしっかり歯ブラシで歯を磨く方法もあります。口を触られることに抵抗感があるペットに対して、段階的に歯磨きに慣らすには、歯磨きシートは使いやすいグッズの一つといえるでしょう。 2.ペット用歯磨きシートの選び方 歯磨きシートを選ぶ際は、ペットの口の中をキレイに保つことだけでなく、健康面やペットの気持ちにも配慮したいところです。具体的には、次のようなタイプの歯磨きシートを選ぶのがよいでしょう。 汚れが落ちやすいかどうか 歯垢はそのまま放置しておくと歯石になってしまうため、拭き残しが極力少なくなるようなシートを選びましょう。シートの網目が細かいものを選ぶと、繊維によって歯垢などの汚れをよくかき取れます。ペットの身体に安全な研磨剤や歯石を吸着する鉱石が配合されているものもあるため、ペットの口内の汚れ具合によって選び分けることをおすすめします。 口内がケアできるかどうか 人間同様、食べ物を口に入れるペットの口内はデリケートな部位の一つであることから、口内の健康維持に役立つ成分が含まれるシートを選ぶと安心です。例えば、歯垢を除去しやすくする効果が期待できるクエン酸、歯茎の健康に貢献するビタミンC、口臭予防につながる緑茶抽出物などが含まれるシートなどがおすすめです。 フレーバーが付いているかどうか ペットの好きなフレーバーが付いている歯磨きシートを使用すると、ペットの歯磨きに対する抵抗感を減らすことにつながります。ただし、どのようなフレーバーを気に入るのかは個体差があるため、普段の生活からペットが気に入りそうなものを選ぶ必要があります。 3.ペット用歯磨きシートの上手な使い方 せっかく便利な歯磨きシートを購入しても、飼い主が正しく使用できなければ意味がありません。以下、ペット用歯磨きシートの上手な使い方をいくつかご紹介します。 指にしっかりと巻き付けて使用する シートは指にしっかりと巻き付けると、指先で細かい部分も磨きやすいでしょう。人差し指に巻いたら、巻き終わりの端を親指または中指で固定すると、使用中でもシートがよれにくくなります。なお、シートが指に密着していないと、ペットが歯磨きシートを飼い主の指だと認識せず違和感を覚える可能性があるため、ゆるみを感じたら巻き直しましょう。 どの歯から磨くのかイメージする 一般的に、人間の場合は下の奥歯から歯を磨き始めますが、ペットの多くは異物を口の奥まで入れられることに抵抗を感じるため、人間とは逆の順序で磨くとよいでしょう。最初は歯や歯茎にタッチすることから初めて、徐々に前歯、奥歯と進んでいくのが理想です。なかなか歯磨きが上手くいかないと感じたら、動物病院などで指導を受けてからチャレンジするのも一手です。 ペットにとって楽な姿勢で磨く ペットの歯を磨こうとする場合、一般的にはペットに向かい合う形で磨く人が多いかもしれません。しかし、ペットによって歯磨きをしやすい姿勢は異なり、後ろから抱っこされた状態・仰向けの状態などの方が磨きやすい子もいるため、ペットの様子を見ながら姿勢を工夫しましょう。 4.ペット用歯磨きシートの注意点 歯磨きシートは、残念ながら歯ブラシと同様の効果は期待できず、歯の間や凹凸部分などに付いた汚れは落としきれません。また、飼い主の指をペットの口の奥まで入れるのは難しく、どうしても奥歯は磨きにくくなります。サイズによっては、誤ってペットが食べてしまうリスクもあるため、万一ペットの様子に異常が見られたら、早急に動物病院で診てもらいましょう。 5.まとめ ペット用歯磨きシートは、歯ブラシが苦手なペット向けの、歯の表面の汚れを落とす便利なアイテムです。選ぶ際は、汚れ落ちの良さだけでなく、口内ケア成分の有無、ペットの好むフレーバーであるかを確認すると、ペットが抵抗を感じにくくなります。使用時は、シートを指にしっかり巻き付けた後、ペットがリラックスできる体勢で、前歯から奥歯へと優しく磨いていくのが基本的な使い方です。ただし、歯磨きシートは歯ブラシほどのブラッシング効果は期待できず、奥歯や歯間の汚れは落としにくいため、歯ブラシとの併用がおすすめです。
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