老犬用の食事に切り替えるタイミングと選び方 犬も年を取ると食の好みが変わる、運動を嫌がるなどさまざまな変化がでてきますが、老化のサインが見られるようになったら、そろそろ老犬用の食事に切り替える時期かもしれません。

老化が進むと消化機能や感覚機能が衰え始めるため、シニア期の健康をサポートするようなご飯選びが大切です。

この記事では、老犬用の食事に切り替えるタイミングや適切なご飯の選び方・与え方、食事を食べてくれない時の対処法を紹介していきます。
目次
1.老犬用の食事に切り替えるタイミング 小中型犬なら7歳くらい、大型犬なら5歳くらいからシニア期に入るとされています。老化のスピードには個体差がありますが、年齢に加えて下記の老化サインが見られる場合は老犬用の食事に切り替えてあげるといいでしょう。
  • ・ 食事量が減ってきた
  • ・ 食事量は変わらないのに体重が増えてきた
  • ・ 疲れやすくなってきた
  • ・ 運動を嫌がるようになってきた
  • ・ 口臭がきつくなってきた
  • ・ 目が白く濁ってきた
  • ・ 白髪が増えてきた
  • ・ 毛艶がなくなってきた
2.老犬に必要なご飯の選び方 老犬用の食事はさまざまなメーカーから販売されているので、どれを選んでいいのか迷ってしまいますよね。ここでは、老犬の健康を支える食事の選び方を紹介します。
良質な動物性たんぱく質が含まれるもの 老犬になるとだんだん足腰が衰えてくるので身体を動かす時間が減っていきます。運動不足だと筋肉量も低下するため、筋肉の元となる良質な動物性たんぱく質が含まれているドッグフードを選ぶのがおすすめです。 ただし、良質な動物性たんぱく質が含まれていても、高脂質・高カロリーなドッグフードは肥満の危険性があるので、脂質やカロリーが低い商品を選ぶといいでしょう。
ミネラルバランスの整っているもの 老化が進むにつれ身体機能が低下し体調を崩しやすくなるので、ミネラルにも着目してドッグフードを選びましょう。 ミネラルは神経や筋肉、臓器といった組織の働きをサポートしたり、骨や歯を形成したりと健康に欠かせない栄養素のひとつですが、体内で作り出せません。ナトリウム、カルシウム、リン、亜鉛、ヨウ素などミネラルにはたくさんの種類があるため、それぞれをバランスよく含んだ食事を与えることが大切です。
足腰・関節の健康維持に役立つ成分が入っているもの 年を取って足腰や関節が弱ってくる犬も少なくありません。そんなワンちゃんにはコラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンなどの関節ケアに役立つ成分が入ったドッグフードがおすすめです。 サプリメントで手軽に取り入れる方法もありますが、かかりつけの獣医師に相談してから活用するようにしましょう。
消化の負担にならない食べやすいもの 元気な犬でも高齢になると胃や腸といった臓器の機能が衰え、食べたものを消化しにくくなるので、消化吸収のいい柔らかい食事を与えましょう。ウェットタイプのドッグフードなら噛みやすく香りも感じやすいため、食の細いワンちゃんにもおすすめです。 消化しにくい脂質や化学合成物質が含まれているドッグフードは避け、脂肪分の少ない魚やササミ、胸肉などが使用されているドッグフードを選ぶといいでしょう。
3.シニア期に入ったらご飯の与え方を工夫しよう 年齢を重ねると、今まで通りにご飯を与えても十分に食べてもらえない可能性があります。老犬用のご飯を検討するタイミングで、食べさせ方も工夫してみましょう。
徐々にご飯を老犬用に変える いきなりご飯を変えると、消化器官に負担をかけて体調を崩す可能性があります。老犬用のご飯に切り替える時は、今食べているご飯8割、新しいご飯2割の割合から始めていき、1週間を目安に徐々に新しいフードへ切り替えましょう。 それでも体調を崩したら、一度以前のご飯に戻して体調が安定してから再チャレンジしてくださいね。
食事を複数に分ける 高齢になるにつれて消化器官の機能が低下し、一度に食べられる量が少なくなります。1日に必要な摂取量を3~4回に分けて与えてあげると、十分な栄養を補えますし、食欲減退の対策もできるでしょう。
食欲が増すトッピングをする ご飯をあまり食べなくなってきた場合は、愛犬の好きな食べ物をいつものご飯にトッピングしてあげるのがおすすめです。トッピングする食材は消化吸収をよくするためになるべく細かく刻み、ご飯によく混ぜてあげると食べムラを防げるでしょう。
4.老犬がご飯を食べてくれない場合の対処法 加齢とともに食欲が低下してきたワンちゃんには、食事を与える回数やトッピングを工夫してみることがおすすめですが、それでも老犬がご飯を食べてくれない場合は、お腹が空くように運動量を増やしてみましょう。 ただし、無理に運動量を増やすと心臓や関節に負荷がかかってしまうので、散歩の時間を減らして回数を増やすなど、愛犬の体力に合わせて運動することが大切です。 他にも、少量で栄養を摂れるように高カロリーなご飯を与えてみるといった方法もあります。 色々な工夫をしてもなかなかご飯を食べないなら、体調を崩している可能性があるため、かかりつけの獣医に早めに見てもらいましょう。
5.まとめ 食事量が減ってきた、疲れやすくなってきた、白髪が目立ってきたなど老化のサインが見られるようになると老犬用の食事に切り替えるタイミングです。 老犬用のご飯は、高タンパクでミネラルバランスがよく、コラーゲン、グルコサミンが入っているものを選びましょう。ご飯を切り替える時は、新しいご飯を2割ほど混ぜて1週間程度かけて切り替えると体への負担を減らせます。 ご飯を進んで食べなくなったら、1回の食事量を減らしてご飯をあげる回数を増やす、消化吸収のいい柔らかいご飯を与える方法があります。 それでもご飯を食べない場合は、運動量を増やしたり、高カロリーなご飯に変えたりして様子を見ます。食べない日が続く場合は調子が悪い可能性もあるので早めに動物病院へ連れて行ってください。
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