猫がゴロゴロと鳴く意味とは?他のしぐさと合わせて見極めよう! 猫をなでていたら「ゴロゴロ」という音が聞こえてきてびっくりした人もいるのではないでしょうか?猫を初めて飼う人は、音がどこから聞こえてくるのか、どんな意味があるのかなど疑問に思うことでしょう。

猫が喉を鳴らす理由は3つに大別できるといわれており、それぞれを見分ける方法もあります。

今回は、猫のゴロゴロの仕組みや意味、その見分け方について詳しく解説していきます。
目次
1.猫のゴロゴロの仕組み 猫のゴロゴロは、喉頭(人間の喉仏に当たる部分)の筋肉を非常に細かく伸縮させることで声帯が振動し音が鳴ると考えられていますが、正確な仕組みは未だに解明されていません。 他にもゴロゴロと音が鳴る仮声帯がある説や、喉を通る大静脈の血流が渦巻いた振動で鳴る説などがあるようです。 猫によく見られる行動ですが、未だにその仕組みが解明されていないなんて驚きですね。
2.猫がゴロゴロ喉を鳴らす意味は3つある 猫が喉をゴロゴロと鳴らすのには、3つの理由があります。
  • 1. リラックス
  • 2. ストレス
  • 3. 要求
猫は、ご飯を食べてお腹いっぱいの時や、親猫・飼い主とコミュニケーションを取ってリラックスしている時に喉をゴロゴロと鳴らします。 また、ケガや病気で体がしんどい時や知らない猫・人が自分の家に入ってきてストレスが溜まっている時、餌が欲しい!撫でて欲しい!などと飼い主に要求している時にも喉を鳴らしてアピールします。 ゴロゴロの音程や一緒に見られる仕草は、リラックスしている時、ストレスを感じている時、要求している時でそれぞれ異なるので、次の章で見極め方を解説していきますね。
3.【1つ目】リラックスしているゴロゴロ まずは猫がリラックスしている時に鳴らすゴロゴロについて解説していきます。
リラックスしているゴロゴロの見分け方 猫がリラックスしている時に出すゴロゴロは中低音です。周波数にすると20~50Hz、交感神経の働きを抑えて副交感神経を優位にする領域とされているため、聞いていると「ホッとする」「癒される」と感じる人は多いのではないでしょうか。 喉を鳴らしながら体をこすりつけてくる、お腹を見せてくる、目を細める、前足でふみふみするといった仕草が見られたら、リラックスしていると判断していいでしょう。
リラックスしている時の接し方 猫がリラックスしてゴロゴロ音を出している時は、おもちゃや猫じゃらしで一緒に遊んであげたり、背中や肩、首まわりなど猫が好きな部分をなでてあげたりすると、満足してもっと喜んでくれますよ。 遊んでいると、猫が急にガブッと噛みついてくることがありますが、これは嫌がっているのではなく、気持ちいい、幸せといった気持ちが高ぶり興奮したことが原因です。最大級の愛情表現として行っている甘噛みなので、あまりショックを受けないでくださいね。
4.【2つ目】ストレスを感じているゴロゴロ 次に、猫がストレスを感じている時に鳴らすゴロゴロについて解説していきます。
ストレスを感じているゴロゴロの見分け方 ストレスを感じている時のゴロゴロ音は、リラックスしている時の音よりも低くて大きいのが特徴です。 爪切りやシャンプーなど、猫が苦手なことを無理やりしようとした時に低いゴロゴロ音を発することが多いようです。同時に毛を逆立てる、近づくとシャーっと威嚇するなどの行為が見られる場合は、ストレスによって音を出していると考えていいでしょう。
ストレスを感じている時の接し方 猫がストレスを感じてゴロゴロと音を出している時は、こちらからは近づかずに様子を見ましょう。無理に触ろうとすると引っかかれたり嚙みつかれてケガをしたりする危険性があります。 ただし、いつもの低いゴロゴロ音よりさらに低く喉を鳴らす、元気がない、ご飯を食べない様子が見られたら体調が悪く苦しんでいる可能性もあるので、早めに動物病院へ連れて行くことがおすすめです。
5.【3つ目】要求しているゴロゴロ 最後に、猫が要求している時に鳴らすゴロゴロについて解説していきます。
要求しているゴロゴロの見分け方 なでてほしい、ご飯が欲しいなど、何かを飼い主に要求する時のゴロゴロ音は、リラックスしている時やストレスを感じている時に比べ、高くて差し迫った音になります。 要求のゴロゴロ音は人間の赤ちゃんの泣き声と同じ周波数帯とされており、「なんとかしてあげなきゃ」と反応しやすいようです。 高い音で喉を鳴らしながらご飯皿の前にいる、見つめてくるといった行動が見られる場合は何かを催促していると判断していいでしょう。
要求している時の接し方 猫が何かを要求してくる時は、できるだけ猫のお願いを叶えてあげるといいでしょう。ご飯皿の前でゴロゴロ音が聞こえたら食事を与える、「トイレしたよ、綺麗にして!」とトイレ前で喉を鳴らしたら掃除をするといったように、愛猫の意図を汲み取ってリクエストに応えると満足して喜んでくれるはずですよ。
6.まとめ 猫のゴロゴロ音は、喉の筋肉を細かく振動させて鳴らしている説や仮声帯がある説などがありますが、未だにはっきりとした仕組みは解明されていません。 猫が喉をゴロゴロと鳴らすのは、リラックスしている、ストレスを感じている、要求しているという3つの意味があるようです。リラックス時のゴロゴロ音は中低音、ストレス時は低くて大きなゴロゴロ音、要求時は高くて差し迫ったゴロゴロ音とそれぞれ異なった音程です。 リラックスしている時は遊んであげたり撫でたりしてあげる、ストレスを感じている時は無理に近づかず様子を見る、要求している時はそのリクエストに応えてあげるといったように、ゴロゴロと音を出す理由を見極めて状況に合った接し方を心がけましょう。
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