電車で犬が吠える!電車に慣れさせる手順や乗る時の注意点を解説 愛犬が電車で吠えてしまい困ったことはありませんか?その時や今後はどう対処したらよいのでしょうか?

車内でワンちゃんが吠えるのは慣れない音や環境に不安を感じているからです。叱ったりなだめたりしても、その場で落ち着かせるのは難しいでしょう。今後も電車に乗るのなら、時間をかけた対策が必要です。

そこでこの記事では、愛犬が電車で吠える場合の対処法や電車に慣れさせる手順、一緒に乗車する際の注意点などを紹介していきます。
目次
1.電車で吠える愛犬の適切な対処法 愛犬が電車の中で吠えてしまう時は、むやみに叱らず最寄り駅で降車して様子を見ましょう。 降りた後は静かな場所に移動して、キャリーバッグから出さずに優しく声をかけながら落ち着かせます。再乗車するときは、飼い主のにおいがついたタオルや長く噛んで遊べるおもちゃなどを入れるとワンちゃんの不安も少しは和らぐでしょう。 電車で吠えてしまうときは普段と違う環境におびえている場合がほとんどです。息遣いが荒くなる、あくびをする、震えるなどのストレスサインが見られたら、限界が近いとみて吠えてなくても一度降りてあげましょう。
2.愛犬が電車で吠えるなら一から慣れさせるのが良い! 犬が電車中で吠える理由は、キャリーバッグに閉じ込められていること、慣れない人ごみやにおい、大きな音や揺れなど様々な要因に対する警戒や恐怖が考えられます。 こういったストレスはワンちゃんのトラウマや病気を招くケースもあるので、しばらく乗車は控えて、吠えてしまう原因を見極めてゆっくりと慣らしてあげましょう。まずはキャリーを好きにさせる、次に遠くから電車の音を聞かせるなど段階を踏んでいきます。 怯えの原因やワンちゃんの性格にもよりますが、少しずつ時間をかけてあげれば恐怖心はかなり軽減されるはずです。ただし、無理な慣らし行為は飼い主との信頼関係にヒビが入る可能性があるので愛犬にペースを合わせてあげることが大切です。
3.吠えないように愛犬を電車に慣れさせる手順 では、ワンちゃんを電車移動に慣れさせる手順を詳しくご紹介します。
キャリーでの移動に慣れてもらう 電車に乗せる際は常にキャリーバッグでの移動になるため、まず愛犬がキャリーバッグに慣れていることが大切です。自宅で以下の方法を試してみましょう。
  • ・ おやつをあげる場所をキャリーバッグの中にする。
  • ・ キャリーバッグに入ってくれるようになったら扉を閉めて1分ほど様子を見る。
  • ・ 吠えずに入っていられたら、出して褒めるを繰り返し、時間を1分から少しずつ伸ばしていく。
その他、散歩やドライブなど日常生活の中に少しずつキャリーバッグ移動を取り入れていくのも良いでしょう。
電車の音に慣れてもらう 犬は車内アナウンスやレールがこすれる音に敏感に警戒してしまうため、音にも慣れてもらう必要があります。手順は以下の通りです。 まずは電車の動画を小さな音で流し、ワンちゃんが嫌がる素振りを見せなければ少しずつ音量を上げていきます。動画の音に慣れてきたら、本物の電車の音が聞こえる場所を散歩のコースに組み込んでみましょう。線路沿いは踏切や車通りが多い場所など危険も多いので安全に注意してくださいね。 ただし、あくびをする、顔をそむける、身体をかくといった拒否反応を示したら、すぐにやめましょう。ワンちゃんのペースに合わせて根気強く慣らすようにします。
実際に1駅乗ってみる キャリー移動や音に慣れたら、実際に乗車してみましょう。駅のホームに入った時点で愛犬の様子を確認し、落ち着いているようだったら1駅だけ電車に乗ってみます。 電車に乗る時はなるべく混雑時を避け、比較的人の少ない車両を選ぶと愛犬の心理的負担も少ないでしょう。
徐々に電車に乗る時間を増やしていく 1駅乗って問題がなければ、電車に乗る時間を少しずつ伸ばしていきます。慣れてからも30分に1回を目安に降車して休憩を取らせると安心です。乗車中はこまめに愛犬の様子を確認し、おかしいと感じたらすぐに降りましょう。 一度怖いものだと認識してしまうと再び慣らすのが難しくなってしまうので、急いでいても混雑時や長時間の乗車は控えましょう。 電車を降りた後はドッグランで思いっきり走らせたり、大好きなおやつを与えたりしてあげると、ワンちゃんが「電車に乗ると良いことがある」と理解してスムーズに乗ってくれるようになるかも知れません。
4.愛犬と一緒に電車に乗る際の注意点 愛犬が電車に慣れても、トイレや体調不良、危険があれば吠えてしまいます。犬と一緒に電車に乗る際の注意点も押さえておきましょう。
事前に排泄を済ませる 電車に慣れていてもトイレに行きたくなれば吠えてしまいます。2~3時間前に食事を済ませると散歩中にスムーズに排泄できます。 散歩中にうまく排泄できなかった場合や、長時間の移動で不安な時は、キャリーバッグの中に厚手のペットシーツを敷いたり、マナーパンツを履かせたりしてトイレ対策をしましょう。消臭効果のあるものがおすすめです。
改札内・乗車中はキャリーから出さない ペット連れで電車を利用する時は、改札内や車内では常にキャリーバッグから出さないのがマナーです。乗客の中にはペットが苦手な方がいるということも心にとめ、迷惑がかからないようにきちんとルールを確認してから利用しましょう。 キャリーは常に手に持ち、なだめるためにおやつをあげる時も愛犬の顔や体がバッグから出ないよう、細心の注意を払います。 万一、ワンちゃんがキャリーバッグから出てしまうと、線路への落下や電車との接触、人に踏まれてしまうなどの危険が及ぶ可能性があります。
定期的に愛犬の体調確認を行う 電車に慣れた犬でも、その日の体調や疲れ具合によっては乗車が負担になってしまう場合があります。 毎回事前に体調を確認する、乗車中は様子見を怠らず違和感があったらすぐに降車して休ませることが大切です。どうしても出かけなければならないときは、いつでも休める車移動や知人やサロンに預けることも選択肢にしましょう。 乗り物酔いしやすい体質の場合は、事前にかかりつけの獣医師に相談し酔い止め薬を処方してもらうのも一つの手です。
5.まとめ 愛犬が電車の中で吠えてしまうときは、一度降車して落ち着かせてあげましょう。吠えてしまう理由は慣れない環境への恐怖心からなので叱らずに、優しく声掛けをしてお気に入りのおもちゃや飼い主さんのタオルなどを与えて安心させることが基本です。 今後も電車に乗るのなら段階を踏んで慣らしていく必要があります。キャリーバッグへの抵抗感をなくす、電車の音に慣れさせる、1駅ずつ乗車して徐々に距離を延ばすなど根気よく慣らすと良いでしょう。 また愛犬が電車に慣れても、排泄のタイミングや体調、電車に乗る際のマナーには十分に注意することが大切です。
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