猫の座り方とリラックス度合い 体調が悪い時の特徴も把握しよう! 愛猫が見る度に違う座り方をしていて不思議に思った方もいるのではないでしょうか。なぜ色々な座り方をするのか、他にもどんな座り方があるのか気になりますよね。

実は、猫の座り方はどのくらいリラックスしているのかによって変わります。よく見る姿ならくつろいでいると考えられ、いつもと違うなら病気の可能性も考えられます。

この記事では、猫の座り方の種類やそれぞれのリラックス度合い、病気の可能性がある座り方についてまとめました。
目次
1.普段から愛猫の座り方を観察しておこう! 猫はその時の感情や環境によって、座り方を変えています。同じ家の中であってもリラックスしているときと、警戒しているときとでは異なる姿が見られるでしょう。 いつもと違う座り方をしている場合、病気の可能性もあるため、普段から観察しておくと早期発見にも繋がります。 座り方は猫によって少しずつ違うので、より正確に理解するためにも日頃から愛猫がどんな時にどういった姿をしているのか知っておくのが大切です。
2.猫の座り方とリラックス度合い ここでは猫の代表的な座り方6つと、それぞれのリラックス度合いを紹介します。
スコ座り スコ座りとは、お尻を地面につけ後ろ足を前に投げ出す座り方です。スコティッシュフォールドによく見られる座り方なので、「スコ座り」と呼ばれるようになりました。椅子やソファーにふんぞり返っているように見えることから、「おじさん座り」「おっさん座り」とも呼ばれています。 急所であるお腹を晒していることや、すぐに体勢を変えられない座り方であることから、非常にリラックスしている状態です。
香箱座り 前足と後ろ足をお腹の下にしまい込んだ姿が、香箱のようにきれいな長方形に見えることから「香箱座り」と呼ばれています。香箱とは、香木、薫香料を収納する蓋付きの箱で、 茶道具や香道の道具の一つです。 足を体の下にしまい込んだ体勢はすぐに動くことができないため、非常にリラックスしている状態と考えられます。
スフィンクス座り 体を伏せて前足を伸ばした座り方は、エジプトにあるスフィンクス像を思わせることから「スフィンクス座り」と呼ばれています。香箱座りができない子猫や、体格の良い猫によく見られる座り方です。 比較的リラックスしている状態ですが、何かあった時すぐに対応できるよう前足を出しており、スコ座りや香箱座りと比べると少し警戒心がある状態といえます。
横座り 横座りは、横向きに寝転んで後ろ足を伸ばしている座り方です。 前足もダラっと伸ばしているならよりリラックス度が高いですが、逆に前足を少し立てているならやや警戒しているといえるでしょう。
エジプト座り エジプト座りとは、後ろ足を曲げて腰を下ろし前足2本を揃えた犬のお座りに近い座り方です。エジプトのバステトという猫の姿をした女神に似ていることからそう呼ばれています。 座っていてもすぐに行動に移せるので、警戒心の強い野良猫によく見られます。
尻尾巻き座り エジプト座りの状態から身体に尻尾を巻きつけたのが尻尾巻き座りです。 他の動物と接触した時などかなり警戒している時に見られます。他にも、防寒や大事な尻尾を怪我や汚れから守るためにすることもあるようです。
3.愛猫の座り方がいつもと違うなら病気の可能性も! 愛猫の座り方がいつもと違う際には以下の病気の可能性があります。
骨軟骨形成異常
(こつなんこつけいせいいじょう)
関節と関節の間にある軟骨が骨のように固くなってしまう遺伝性の骨関節異常。
主にスコティッシュフォールドに多く見られる。
椎間板ヘルニア
(ついかんばんヘルニア)
背骨の椎間と椎間の間でクッションの役割をしている軟骨が変形してゆがみ、
正常な位置から飛び出してしまっている状態。
肥満が主な原因で、初期症状が分かりにくいという特徴がある。
膝蓋骨脱臼
(しつがいこつだっきゅう)
膝蓋骨という膝のお皿の骨が本来の位置からずれてしまう病気。
猫の場合、膝蓋骨が内側に外れる内包脱臼がほとんどで、
先天性膝蓋骨脱臼が多く見られる。
座り方に以下のような特徴が見られる場合、注意してください。
  • ・ 暗いところでじっと座っている
  • ・ 腹部を床におしつけて座っている
  • ・ 座り方を頻繁に変えている
  • ・ 長時間スコ座りを続けている
少し様子を見ても改善しなければ、早めに動物病院を受診しましょう。
4.まとめ 猫は環境や感情によって座り方を変えるため、どのような姿かを観察することでリラックスしているのか警戒しているかなどの気持ちが分かります。 香箱座りやスコ座りをしている場合はリラックスしていると考えられます。反対に、エジプト座りや尻尾巻き座りをしている場合は警戒状態にあるといえるでしょう。飼い主さんは、愛猫がどのような座り方をしているかを把握し、リラックスできる環境を整えてあげる必要があります。 また、いつもと違う座り方をしている場合、病気の可能性もあるため、早期発見のためにも、普段から愛猫の座り方を観察することが大切です。
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