猫が変な声で鳴く理由は?いつもと違う声や異常のサインを解説 猫の「ニャー」という鳴き声に癒されるという飼い主は多いのではないでしょうか。しかし、いつもと違った声で鳴いていると何か異常があるのではと心配になるかもしれません。

猫の鳴き声には「ニャー」「ミャオ」だけでなく様々なバリエーションがありますが、中には病気やストレスのサインとなる注意したい鳴き声もあります。

そこで今回は、猫がいつもと違う声で鳴く理由や、珍しいけど心配ない鳴き声、注意したい鳴き声についてみてみましょう。
目次
1.猫がいつもと違う声で鳴く理由 飼い猫が鳴く理由は主に「甘え」「不安」「興奮」の3つに分類できます。普段通りの「ニャー」や甘えているときの「ゴロゴロ」「グルグル」などは甘えに分類される問題ない鳴き方といえるでしょう。 しかし、聞きなれない声で鳴く場合は注意が必要です。明らかに変な鳴き声を出しているなら、強いストレスや病気の可能性もあります。 また、鳴く頻度によっても異常を判断できるでしょう。いつもよりも明らかに頻度が多い場合は何か異変を訴えているのかもしれません。 猫がいつもと違う声で鳴いていたり、鳴く頻度があまりにも多かったりする場合は注意が必要です。
2.猫の鳴く理由【珍しいけど心配ない鳴き声】 ここでは、聞きなれない鳴き声の中でも病気やストレスの心配がないものを紹介していきます。
無音のサイレントニャー サイレントニャーとは、猫の口が「ニャー」と鳴く形をしているのに音が聞こえない鳴き方です。人間には聞き取れない周波数なのですが、実際には音が出ています。 子猫が飼い主に向かってサイレントニャーをするのは、あなたを母猫と同様に信頼して甘えている証拠なので心配する必要はありません。
カカカッ、チチチッ、ケケケッ 大きく口を開けて「カカカッ」や「チチチッ」といった音を出すのはクラッキングと呼ばれる鳴き方です。これは狩猟本能からくる鳴き方で、小鳥や虫を捕まえたいときによく聞かれます。 基本的に問題はありませんが、鳥や虫がいないのにクラッキングを続けるのはフラストレーションが溜まっている証拠です。一緒に遊んでストレスを発散させてあげましょう。    ペテモオンラインストア 猫ちゃん用おもちゃはペテモオンラインストアへ!各種用品も取り揃えております       猫ちゃん用おもちゃをみる
切ない感じの大きなアオーン 発情期のメス猫は切ない感じの大きな声で「アオーン」と鳴き、オス猫を呼び寄せようとします。また、オスであっても発情期になるとメス猫の鳴き声につられて「アオーン」と鳴くことがあるようです。 発情期が終われば自然と鳴き止むようになるため、病気やストレスの心配はありません。気になるようなら避妊や去勢によって軽減することができるでしょう。
3.猫の鳴く理由【注意したい鳴き声】 ここでは、注意したい猫の鳴き声を紹介していきます。以下のような声で鳴くときは重大な病気が隠れているケースもあるので、見極められるようにしておきましょう。
興奮しながらシャーッ!フーッ! 耳を倒したり毛を逆立てたりして「シャーッ!」「フーッ!」と鳴くときは、極度の興奮状態にあり、何かに怯えている、もしくは怒っているサインです。 嫌がっているのにしつこく触る、縄張りに侵入する、お気に入りのおもちゃを取りあげるなどすると興奮しながら「シャーッ!」と威嚇することがあります。 不用意に近づくと飼い主がケガをする可能性があるため、まずは原因となっているものを取り除いて落ち着かせるようにしましょう。
高い声のウミャーウミャー 普段より高めの声で「ウミャー」と鳴くなら、環境の変化による不安や強いストレスを感じていて、飼い主に助けを求めている状態です。 引っ越しによる環境の変化や、同居人・同居猫の変化によって「ウミャー」と鳴くことがあるかもしれません。 住みやすいように環境を整える、スキンシップを増やすなど安心させると不安やストレスを解消できるでしょう。
うろつきながらのアオーン! 落ち着きなく家の中をうろつきながら「アオーン」と鳴いている場合は、運動不足でストレスが溜まっている証です。一緒に遊ぶ時間を増やしたり、キャットタワーを設置したりしてストレスを発散させましょう。 高齢の猫なら認知症の可能性も考えられます。あまりにも鳴き止まない場合は獣医師に診てもらうと安心です。    ペテモオンラインストア キャットタワーはペテモオンラインストアへ!各種用品も取り揃えております       キャットタワーをみる
元気がないナウンナウン 食事中や食後に元気がなさそうに「ナウンナウン」と鳴く場合は、消化不良を起こしているのかもしれません。 ご飯を食べた後に吐く、鳴きながら頻繁に吐くなら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
かすれ声とくしゃみ・鼻水・目やに 猫の声がかすれているなら、鳴きすぎなどが原因で声帯に炎症を起こしていると考えられます。 かすれ声のほかにくしゃみや鼻水、目やになどがある場合は猫風邪にかかっている可能性もあるでしょう。愛猫の鳴き声がかすれているときは、念のため獣医師に診てもらうのがおすすめです。
ゼーゼーした音や咳 鳴き声に混じってゼーゼーとした呼吸音が聞こえる、「カハッ」「ケホ」といった咳が出るといった場合は、気管支炎や猫喘息によって気管が狭くなり呼吸が苦しい状態である可能性が高いです。 できるだけ早めに動物病院へ連れて行ってください。
苦しそうなアオー、オオー 物陰に隠れて苦しそうに「アオー」「オオー」と鳴く場合は、痛みに耐えていると考えられます。ケガや病気を隠しがちな猫が声を出すのは、我慢できないほど辛いときです。 呼吸の状態や痛そうな箇所などを確認し、早急に動物病院を受診するようにしましょう。
4.愛猫が突然よく鳴くようになったら獣医に相談 今まであまり鳴かなかった猫が突然鳴くようになった場合は、脳内腫瘍や甲状腺機能亢進症、認知機能障害など重大な病気が隠れている可能性も考えられます。 特に高齢の猫はこういった病気に罹りやすいので、少しの変化も見逃さないように注意することが大切です。 急に鳴く頻度が増えた場合は、目に見える症状がないかをよく観察し、早めに獣医師に相談するのがいいでしょう。
5.まとめ 猫が鳴く理由は、主に「甘え」「怯え」「興奮」の3つですが、聞きなれない鳴き方をする場合は、ストレスや病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。 甘えている証拠であるサイレントニャーや狩猟本能からくる「カカカッ」、発情期特有の「ナーン」といった鳴き方をしている場合は心配ないでしょう。 反対に、威嚇しながらの「シャーッ!」や高い声の「ウミャー」、部屋を歩き回りながらの「アオーン!」といった鳴き方をしている場合は要注意です。強いストレスや認知症などの病気を抱えている可能性が高いので、一度獣医師に相談するようにしてください。
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