犬にささみを食べさせても問題ない!
メリットやあたえる際の注意点
人間のダイエットに使用されるささみは、犬の健康にも良い食材です。実際に愛犬の食事にささみを取り入れているという人も多いようです。

ただし、間違ったあたえかたをしてしまうと体調不良を引き起こす危険性があるため、食べさせる際は調理方法や量などに注意する必要があります。

そこでこの記事では、犬にささみを食べさせるメリットや与えるときの注意点について解説します。ささみを上手に取り入れれば、愛犬の食生活をより良いものにできるでしょう。
目次
1.犬にささみを食べさせても問題ない! 犬にささみを与えても特に問題ありません。低脂肪で高たんぱくなささみは人間のダイエットでも用いられるように、犬にとっても嬉しい食材です。 犬は雑食なので肉も野菜も食べますが、野菜や穀物よりも肉類を消化しやすい体質です。ささみは犬にとって消化しやすく、胃に負担がかかりにくい食べ物といえるでしょう。 また、ささみのプリっとした歯ごたえを気に入る犬も多いようです。愛犬の体調が落ちているときや、食欲がないときに与えると食べてくれるかもしれません。 犬にささみを食べさせるのには様々なメリットがありますが、注意すべき点もあります。ささみについて理解を深めて、愛犬の食事に上手に取り入れることが大切です。
2.犬にささみを食べさせるメリット ここでは、愛犬にささみを食べさせるメリットを紹介します。
たんぱく質で健康維持ができる ささみは低脂肪・高たんぱくな食材です。たんぱく質は活動に必要なエネルギー源であるのはもちろん、筋肉や骨、歯、被毛など犬の体作りに欠かせない重要な栄養素です。 犬は人間よりも必要なたんぱく質の割合が多く、1日の摂取カロリーの4分の1はたんぱく質で摂るのが望ましいといわれています。 たんぱく質が不足すると体重減少や抜け毛が起こり、免疫力が低下して病気になりやすくなります。普段のご飯だけではたんぱく質の摂取量が少ないと感じる場合は、おやつにささみをあげて愛犬の健康を維持しましょう。
低カロリーで肥満防止になる ささみは100gあたりのカロリーは約125kcal、脂質は約1.0gと他の肉類と比べても低カロリー・低脂質な食材です。 さらに、ささみには脂質や糖質の代謝を促してくれるナイアシンが豊富に含まれています。摂取したものがエネルギーに変換されやすくなるので、肥満気味でダイエットが必要な犬にもおすすめです。
リンにより骨が丈夫になる ささみには犬の骨や歯を丈夫にしてくれるリンが豊富に含まれています。足腰を支える骨や食材を噛み砕く歯は犬の健康に不可欠な要素なので、適度にリンを摂取して骨を丈夫にすることが大切です。 ただし、腎臓病のリスクがある老犬はリンの過剰摂取によって、健康を害することがあります。愛犬の体調と相談しながらあたえる量を調整することも大切です。
アミノ酸やビタミンで疲労回復できる ささみはアミノ酸スコアが100の食材で、9種類の必須アミノ酸をバランス良く含んでいるので、筋肉の疲労回復に役立ちます。また、エネルギー代謝を高めるビタミンB群が多く含まれているので、ささみを食べれば疲労回復ができるでしょう。 運動量の多い犬であれば、疲労の蓄積はストレスやケガ、病気の原因になりかねません。日頃からささみを取り入れて、体調をケアすることが大切です。
3.ささみを食べさせるときの注意点 愛犬にささみを食べさせたいなら、メリットだけでなく注意点も知っておく必要があります。以下の点に注意しましょう。
絶対に生で食べさせない ささみは絶対に生で食べさせないようにしてください。生の鶏肉にはカンピロバクターをはじめ色々な細菌が付着しており、加熱せずに与えると犬が食中毒を引き起こす危険性があります。 カンピロバクターは65℃以上で数分間加熱すれば死滅するので、ささみの中心が白くなるまでしっかりと火を通しましょう。調理中に生肉を触った手で、お皿を触れないようにすることも大切です。
過剰にあたえない 愛犬にささみを過剰にあたえないように注意しましょう。ささみはあくまで補助食品であり、それだけで必要な栄養全てを補えるものではありません。ささみばかり食べていると炭水化物やビタミン、ミネラルが不足してしまう可能性があります。 また、愛犬にささみを過剰に与えるとリンの過剰摂取につながります。カルシウムの吸収が阻害されたり、腎臓に負担をかけたりする可能性もあるので注意が必要です。 主食は総合栄養食のドッグフードを基本として、ささみはおやつとして与えるのがベストです。栄養バランスが偏らないように意識してあげましょう。
アレルギーの有無を確認する 愛犬に初めてささみをあたえる際は、アレルギーの有無を確認する必要があります。犬の中には、鶏肉に対してアレルギーを持っている子もいるからです。 まずは、ドッグフード大に刻んだものをあたえて様子をみましょう。皮膚のかゆみや嘔吐、下痢などアレルギー症状が出ていないか確認してください。何も問題なければ徐々に量を増やしていくと良いでしょう。
味付けをしない ささみを調理するときは塩や香辛料などで味付けをしないようにしましょう。犬は人間ほど汗をかく機能が発達していないので、塩分の排出がスムーズにできないためです。犬にも少量の塩分は必要ですが、ドッグフードで十分な量が摂取できるようになっています。 人間好みの塩味の効いたささみを与えると、心臓や腎臓に負担をかけてしまいます。香辛料には犬に有害な成分が含まれているものもあるので使用は厳禁です。
4.ささみ入りのドッグフードなら手軽に摂取できる ささみは高たんぱくかつ低カロリーで犬の健康に良い食材ですが、調理や栄養バランスの管理に多少の手間がかかることも事実です。手軽に愛犬の健康維持をしたいなら、ささみが含まれたドッグフードを活用してみるのもよいでしょう。 ささみ入りのドッグフードなら調理の必要はなく、栄養バランスを考慮して作られているものも多いので、手軽に取り入れられます。愛犬のたんぱく質不足が心配だけどささみを調理する時間がないという人は、ぜひささみ入りのドッグフードを試してみてください。
5.まとめ 低カロリー・高たんぱくなささみは、犬の健康維持に役立つ食材です。愛犬にささみを食べさせると、良質なたんぱく質が摂れる、肥満防止になる、骨が丈夫になる、疲労回復ができるといったさまざまな健康メリットがあります。 ただし、犬にささみを食べさせるときは、あたえる量や調理方法などに十分な配慮が必要です。味付けはせず、しっかりと過熱したものをあたえましょう。 手軽にたんぱく質を摂取したいならささみ入りのドッグフードを活用する方法もあります。愛犬の食生活にささみを取り入れて、健康維持に役立てましょう。
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