子犬を飼い始めたけれど、歯磨きはいつから、どうやって行うべきなの?犬に歯磨きって本当に必要なの?と疑問に思う方は少なくありません。

実は、犬の口内環境は人間よりも悪化するスピードが早く、しっかりお手入れをしないとあっという間に歯や歯茎のトラブルに発展します。子犬のうちからケアを始めて歯磨きに慣らすことが大切です。

そこで今回は、子犬の歯磨きについて知りたい方に向けて、始めるタイミングや歯磨きの重要性、歯磨きの練習方法などをご紹介します。早いうちにケアを初めて愛犬の口内環境を守ってあげましょう。
1.犬の歯磨きはいつから始める? 子犬の歯磨きを始める時期は、乳歯が生える生後3週間頃です。乳歯が生え始めたら、歯磨きケアをスタートしましょう。しかし、見慣れない歯ブラシや口周り・口の中に触れられることは、ワンちゃんにとって怖いもの。初めから抵抗なく歯磨きさせてくれる子はあまりいません。毎日完璧にやろうと気負いすぎず、「乳歯の時期は歯磨きに慣れる練習」と考えて子犬のペースにあわせて少しずつ慣らしてあげることが大切です。永久歯に生え変わるまでに習慣づけるのを目標にして、無理せず歯磨きを進めましょう。 2.犬の歯磨きをしないとどうなる?子犬の歯磨きの重要性 「動物なんだし歯磨きしなくても大丈夫では?」と思う方もいるかもしれませんが、犬の健康にとって歯磨きはとても重要です。歯磨きをしない場合の影響をみてみましょう。 口臭がきつくなる 歯磨きをしないと歯と歯の間に食べ物のカスが溜まり、細菌が繁殖して口臭が発生します。放置するとどんどん臭いがきつくなり、後から歯磨きをしても取れにくい状態になってしまうでしょう。 歯周病になる 人間と同じように、歯垢や歯石が溜まると歯周病になる恐れがあります。歯周病が進行すると、食べ物が噛めなくなる・歯が抜けるといった症状に悩まされ、食事が思うように食べられなくなることも。歯周病の予防には、しっかりと歯磨きをして日常的な対策が必要です。 様々な病気のリスクがある 歯の状態が悪いと、歯の病気以外にもさまざまな病気へのリスクが高まります。例えば、歯周ポケットから血管に細菌が入り全身に広がって臓器にトラブルを起こすケースや、歯周病で顎を支えている骨が骨折するほどもろくなる症例も報告されています。歯磨きは愛犬の体全体の健康維持に欠かせない習慣なのです。 3.乳歯の時期に慣れさせよう!子犬の歯磨きの練習方法 成犬になってからだと歯磨きに慣れるのに時間がかかります。物事を受け入れやすい子犬の頃に歯磨きトレーニングを始めるとスムーズです。生後4~6カ月で永久歯への生え変わりが始まり、7カ月~1年で永久歯が生え揃うのでそれまでに教えてあげましょう。子犬の歯磨きの練習方法をご紹介します。 ステップ①愛犬とスキンシップをとる まずは愛犬とスキンシップを取れるようにします。撫でられて気持ちいい耳のつけ根やあご、首回りから始めて、少しずつ背中やお腹、手足、尻尾など嫌がりやすい箇所へと広げていくのがポイントです。抵抗なく触らせてくれるようになったらおやつをあげます。子犬に「スキンシップは楽しい」と覚えさせましょう。 ステップ②愛犬の口元を触る スキンシップが取れるようになったら、口元を触るステップに移ります。噛まずに触らせてくれたらおやつをあげて、徐々に口元を触るのに慣れさせます。犬は口元を触られると恐怖で反射的に噛んでしまう場合もあります。噛みつかれたらすぐにやめるのもポイントです。 ステップ③愛犬の歯を触る 口元を触れるようになったら歯にも触れてみましょう。最初は唇をめくり、前歯を指で優しくタッチする程度でOKです。慣れてきたら、指で歯をなぞります。いきなり奥歯まで指を入れるとびっくりして噛む可能性があるので、少しずつ行いしましょう。 ステップ④歯磨きグッズで慣らしていく いきなり歯ブラシを口に入れると怖がる子が多いので、まずは歯磨きグッズで歯磨きの練習するのがおすすめです。歯磨きグッズにはこのようなものがあります。
  • 歯磨きガム
  • 歯磨きおもちゃ
  • 歯磨きスプレー
  • 歯みがきシート
一般的には生後3カ月以上から使用可能なアイテムが多いですが、商品によって対象年齢が違うので必ず説明書を確認しましょう。 4.子犬に歯磨きをする方法 歯を触られることに慣れさせたら、実際に歯ブラシを使った歯磨きを始めてみましょう。子犬の歯磨きのやり方をご紹介します。
  • ① 子犬用の小さい歯ブラシを使用する
  • ② 磨かせてくれやすい前歯から、1本ずつ優しく磨く
  • ③ 優しく唇をめくって奥歯を磨く
  • ④ 少し口を開け、手で下あごを支えながら歯の内側を磨く
  • ⑤ 磨き終わったらおやつをあげていっぱい褒めてあげる
愛犬の様子を見ながら、少しずつ磨いていくことがポイントです。嫌がるなら上の歯だけ・下の歯だけなど1日に何回かに分けて、1回1~2分以内に終わらせます。できれば毎日磨くのが理想的ですが、子犬のうちは習慣にすることが目的です。無理せず、頻度よりも継続することを優先しましょう。また、「ご褒美におやつをあげると歯が汚れてしまう」と心配する必要はありません。ご褒美で「歯磨き=楽しいこと」と覚え、簡単に歯磨きさせてくれるようになります。 5.まとめ 子犬の歯磨きは、生後3週間頃に乳歯が生え始めたらスタートします。ただし口の中を触られるのを嫌がる子がほとんどなので、スキンシップから始めて徐々に歯磨きに慣れさせていき、永久歯に生え変わるまでに歯磨きできるようになればOKです。歯磨きをしないと口臭の悪化や歯周病、口内トラブルから広がる内臓や骨の不調など、愛犬の身体全体に悪影響があります。子犬のうちから歯磨き習慣を身に着けておきましょう。ただし乳歯の子犬のうちは、「毎日、全部磨く」といった完璧さは必要なく、あくまで練習でかまいません。歯磨きグッズやご褒美も活用して「歯磨きは楽しい」と教えてあげましょう。
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