コロナ禍が落ち着きを見せるなか、今年こそは旅行や帰省をしようと、ペットホテルの利用を検討する機会が増えるのではないでしょうか。

そうした背景のなか、「ペテモ」では、愛犬や愛猫をペットホテルに預けたことがある方々に、アンケート調査を実施しました。
今回のアンケート対象 アンケート回答者:愛犬や愛猫をペットホテルに預けたことがある方112人(全国)
アンケート回答期間:2023/1/19~1/25
アンケート機関:イオンペット株式会社
アンケート方法:インターネット調査
まずは、ペットホテルの利用回数について聞いてみました。 ペットホテルの利用回数 設問:あなたはペットホテルをどれぐらい利用したことがありますか? 「2~3回」が34.6%で最も多く、次いで「4~5回」が23.4%、「10回以上」が16.8%の順となりました。
「1回」のみ利用された方は15.9%で、約8割の飼い主が複数回ペットホテルを利用されていることがわかります。

次は、ペットホテルを選ぶ際に重視していることについて聞いてみました。 ペットホテルを選ぶ際に重視することは? 設問:あなたがペットホテルを選ぶ際に重視したことを3つまでお選びください。 「家・駅から近いから」が54.2%と一番多く、次いでほぼ同じくらいの割合で、「評判が良いから」が37.4%、「安全性が高いから」が32.7%という結果になりました。利便性や安心・安全などが重視された一方、ペットが遊べる場所などのサービスの充実性の優先度は下がるようです。次は、ペットホテルを利用して後悔した経験について聞いてみました。 ■ペットホテル利用で後悔した経験 設問:あなたはペットホテルを利用して後悔した経験はありますか? ペットホテルを利用して後悔した経験が「ある」と答えた飼い主が45.8%、「ない」が49.5%という結果になりました。

「ない」の回答の割合が若干上回りましたが、約半数の方が、大切な愛犬/愛猫を預けるペットホテルの利用で後悔した経験があるというのは多く感じられるのではないでしょうか。

後悔した経験が「ある」と回答した方に、理由を聞いてみました。大きく4つの傾向がみられるようです。① ペットがホテルに馴染めなかった
② ペットが体調不良になった
③ ホテルの条件・対応が思い通りではなかった
④ ホテルの対応に不手際があった

【ペットがホテルに馴染めなかった】
  • 他のペットがたくさんいて怖がっていた
  • 慣れない場所でペットが疲れた様子だった
  • 預けた猫が慣れない場所と人に萎縮してしまっていた

【ペットが体調不良になった】
  • 犬が怪我をした
  • 猫にストレスがでて脱毛した
  • 数日は食欲が落ちたり、下痢をしたり、吐いたり、普段はあまり鳴かないのにすごく鳴いていた

【ホテルの条件・対応が思い通りではなかった】
  • 価格が高かった
  • 遊ぶ場所が充分でなかった
  • ペットの世話をする機会や時間が短く、ほとんどほったらかしだった

【ホテルの対応に不手際があった】
  • ホテルの衛生環境が良くなかった
  • 散歩に連れて行ったときに、リードを離して逃げ出した
  • あまりに食べないので、無理くり食べさせたと話していた

次に、2022年6月に改正され、ペットホテルの基準面積確保等が義務付けられた動物愛護管理法について聞いてみました。 動物愛護管理法を知っているか 動物愛護管理法は、正式には「動物の愛護及び管理に関する法律」で、動物の虐待などを防止するために制定された法律です。すべての人が「動物は命あるもの」であることを認識し、みだりに動物を虐待することのないようにするのみでなく、人間と動物が共に生きていける社会を目指し、動物の習性をよく知ったうえで適正に取り扱うよう定めています。 昭和48年に制定されてからいくつかの改正を経て現在の動物愛護管理法に至ります。
調査の結果、ペットホテルの利用回数によって動物愛護管理法の知名度に差が見られました。
設問:あなたは「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)」を知っていますか? 全体では「よく知っている」19.6%、「ある程度の内容は知っている」29.9%と約半数のペットホテル利用者は動物愛護管理法について知っているようですが、15.0%は「知らない」と回答しました。ペットホテル利用回数ごとの知名度を見てみると、利用回数が増えるごとに動物愛護管理法を良く知っている方の割合が増える傾向が見られます。動物愛護管理法の改正により、2022年6月1日(水)から動物の長期間飼養の対象となるペットホテルでは、ケージと運動スペースを分離する【運動スペース分離型(ケージ飼育等)】、運動スペースを含む【運動スペース一体型(平飼い等)】のいずれかを有し、尚且つ基準数値を満たす面積を確保する必要があります。愛犬、愛猫に滞在中健やかで快適に過ごしてほしい願いから、ペットホテルを選ぶ際に動物愛護管理法の順守をチェックする飼い主も多いのではないでしょうか。次は、ペットホテルを選ぶ時に安全性と価格のどちらを重視するか聞いてみました。 ペットホテルを選ぶ際に重視することは? 設問:安全性を重視したペットホテルは、その分料金も高くなります。ペットホテルを選ぶ時は安全性と価格のどちらを重視しますか? 何よりも「安全性」重視が34.6%、やや「安全性」重視42.1%と、価格より安全性を重視する飼い主が約8割と多数派でした。動物管理愛護法を順守したペットホテルは安全性が高い反面、価格が高くなる傾向があります。ペットの体調不良などにより後悔した経験がある飼い主もいることから、安さより安全性を取る飼い主が多くなっているのではないでしょうか。 設問:安全性の高いペットホテルであれば、1泊料金何円までなら出せますか? 安全性を重視すると回答した方に、安全性の高いペットホテルであれば1泊料金何円までなら出せるかを聞いたところ、5,000円~11,000円がボリュームゾーンとなりました。ペットホテルの費用相場は場所やペットの大きさにより異なりますが、小型犬では3,000円前後から預けられるところもあります。少し価格が高くても、安全性を求める飼い主が多いようです。次に、これまでの経験からペットホテル利用時に気を付けていることについて紹介します。愛犬、愛猫と離れて過ごす時に少しでも快適に暮らしてもらえるよう、何ができるか確認しておきましょう。 ペットホテルを利用する時に気を付けていること 一番多かったのは、ペットにとってなるべくストレスのかからない環境であることを確認するという意見です。【ペットホテルの環境を十分に確認する】
●動ける広さが充分あること。掃除が行き届いていること。
●施設の設備や人柄等を気にする。
●ケージが狭すぎないかどうか、密集しすぎていないかどうか確認する。
【ペットが快適に過ごせるよう配慮する】
●ホテルの従業員に性格をきちんと説明する
●愛犬がよく食べるご飯を持参する
【ホテルの信頼性をチェックする】
●利用者の口コミは信頼度が高いので、確認するようにしている
●施設のクチコミを入念にチェックする
●病院に併設されているところを選ぶ
最後に、これからのペットホテルに期待することについて聞いてみました。 ペットホテルについてのご意見・ご要望 最もよくみられたのは、インターネットで24時間ペットの様子を確認したいという意見です。獣医師・看護師の常駐や歯磨き・爪切りサービスなどの充実したサービスを求める声も多く見られました。その他、広いドッグランが併設しているといい、多頭飼いのペットを同じスペースで預かってほしいなどの意見もあります。

あなたはどんなペットホテルを利用したいですか?
まとめ 今回は、ペットホテルを選ぶ時に重視しているポイントに関して聞いてみました。
ペットホテルを選ぶ時は、安さより安全性や評判(口コミ)を重視する方が多いようです。
動物愛護管理法の改正で、2022年6月よりペットホテルのケージや面積に関する基準が設けられ、法律を順守したペットホテルは安全性が高い特徴があります。
これからペットホテルの利用を検討される飼い主は、動物愛護管理法を順守しているかどうかも確認項目のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

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