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猫はなぜ爪を噛むの?理由や飼い主が対処すべきケースを解説

掲載日: 2024.06.30

猫を飼っていると、愛猫が爪を噛んだり引っ張ったりする姿をよく見かけます。猫はペットの中でもきれい好きな生き物のため、普段からグルーミングを行っている姿も珍しくないことから、愛猫が爪を噛むことをあまり気にしていない方も多いかもしれません。

しかし、愛猫が勢いよく爪を噛んでいる姿を見ると、さすがに健康面で問題がないか不安に思う方もいるはずです。この記事では、猫が爪を噛む主な理由や、飼い主が対処した方が良いケースについて解説します。

1.猫の爪に関する基礎知識

愛猫が爪を噛む具体的な理由を知る前に、まずは猫の爪がどのような構造をしているのか把握すると、猫の習性が理解しやすいでしょう。猫の爪は、薄い爪の層が何層にも重なっており、中心部は新しくて柔らかい構造になっています。

これに対して、外側は古くて固いため、猫は爪を研いで外側の古い層をはがしているものと考えられます。一見爪を噛むように見える場合でも、猫としては古くなった爪を自らはがしている感覚なのかもしれません。

ただし、猫の爪は放っておくとずっと伸び続けるため、猫任せにするのはおすすめめできません。飼い主は、愛猫の健康・快適な生活を保つため、定期的に爪を切る必要があります。

2.猫が爪を噛むときの気持ち

爪を噛んでいるとき、猫はどんなことを気にして爪を噛んでいるのでしょうか。以下、猫が爪を噛むときの気持ちについて解説します。

きれいにしたい(グルーミング)

もともと猫は肉食動物で、自力で獲物を捕らえて食べていたことから、食後は天敵や獲物などに気付かれないようグルーミングを行う習性があります。その他、自分を落ち着かせるためグルーミングを行うケースもあり、その一環として爪を噛んでいる状況が考えられます。

爪に何らかの異常を感じている

人間にも当てはまることですが、猫の爪は伸び過ぎれば歩きにくくなり、何かに引っかかってしまうリスクも高まります。自分の爪の長さに違和感を覚えて爪を噛んでいることも考えられるため、飼い主が長さをチェックして足先から爪が伸びている場合は、定期的に爪を切ってあげましょう。

ストレスを抱えている

爪の先端を見たときにボロボロだったり、極端に短い爪があったりした場合、愛猫が何らかのストレスを抱えている恐れがあります。お留守番ばかりさせている、一緒に遊べていないなど、何か心当たりがある場合は愛猫と触れ合う時間を増やしてあげましょう。

ただし、飼い主が爪を噛むのを無理やり止めようとすると、愛猫が怒ってしまう恐れがあります。一緒に過ごす時間を増やしたのに、愛猫が爪を噛み続けるようであれば、念のため動物病院へ連れていきましょう。

3.猫が爪を噛むのを無視してはいけない

猫が爪を噛む行為自体は、必ずしも異常とは言い切れないものの、愛猫の様子がおかしい場合は動物病院へ連れていかなければなりません。以下、爪を噛むことによって何らかの問題が生じている主なケースについて解説します。

爪がボロボロになっている

爪を切る際に先端を見て、ボロボロになっていたり縦に割れていたりした場合、猫が痛がっている可能性があります。根元から折れていることもあるため、爪の状態が悪い場合は早急に何らかの対応が必要になるでしょう。

爪の根元が腫れている・赤い

爪を切ろうとした際に、爪の根元が赤くなっていたり腫れていたりする場合は、炎症または細菌感染などが疑われます。愛猫が痒みや痛みから爪を噛む・引っ張るような行為を続けている場合は、決して放置せず動物病院に連れていきましょう。

歩かなくなった

爪周辺が化膿するほど症状が悪化していると、痛みから愛猫が歩かなくなる可能性があります。放置しておくと骨が溶けたり、さらに重症化したりする恐れがあるため、最近愛猫が動かなくなったと感じたら爪の様子を確認することをおすすめします。

4.猫が爪を噛むうちに出血したら?

猫が自分の爪を噛んでいると、やがて爪から出血してしまうことがあります。このような場合、飼い主はケガの様子を確認しなければなりません。万一、爪がはがれているようなら出血も多くなることが予想されるため、ガーゼ・脱脂綿などで血が出ている部分を押さえて止血できると安心です。

可能であれば、万一の場合に備えて、ペットショップで止血剤を購入しておくとよいでしょう。その上で、放置せず早急に動物病院に連れていきましょう。

5.まとめ

猫が爪を噛んでいる場合、古くなった爪の層を自分ではがし、新しい爪を出そうとしているのかもしれません。グルーミングの一環として爪を噛むこともありますが、過剰に爪を噛む様子が見受けられるようなら、それは爪の異常やストレスによるものかもしれません。

あまりに爪を噛みすぎてボロボロになっていたり、爪の根元が腫れていたりする場合は、愛猫が深刻なダメージを抱えている可能性もあります。少しでも不安な様子が見られたら、症状が悪化する前にかかりつけの獣医師に診てもらうことをおすすめします。

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